3つの罠

河野矢 薫 [記事一覧]

http://www.cloud-innovation.co.jp/

Cloud-Innovation Inc, 代表取締役/CEO 花園大学非常勤講師 AppSule Inc, 共同創業者/CMO 京都府出身。 09年に株式会社サイバーエージェント新卒入社。広告代理店事業部に配属される。主に営業職(アカウントプランナー)として、単品通販や、金融機関、 総合通販・塾運営の企業などの企業を担当。CRM領域のサポートも広告誘導と合わせて提案するスタイル。14年にAppSule設立に参加。ECサイトに特化した既存カート連携のスマホ・ネイティブアプリの提供を行っています。

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Vol.5
「クラウドで働くマーケターのコラム」

 

今回の内容は、マーケティングの仕事をしていて陥ることがありますし、

そういうときは一呼吸を置いてこんなことを考えていますというのを書きたいと思います。

 

広告に携わっていると、広告の媒体や、配信設計ばかりでどうにかしようとしてしまいがちですが、

時々こういうことも考えなおす必要があります。

 

まず私が危険な行為と私がいつも考えていることは以下です。

 

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1:競合を意識しすぎること

2:お客様が見えていない

3:自分が変化しない

 

この3点です。

 

 

1:競合を意識しすぎること

 

まず、一つ目について。

『競合を意識しすぎる』確かに、周りが何をやっているか、

どういった戦略か。

広告代理店の方が競合分析をしてくれることもありますが、

あまり競合を意識する必要はないと考えています。

理由は、すべてのマーケットを支配することはできないからです。

A社は◯◯が安い。B社は◯◯が強み。などとあると思いますが、

改めて自社の強みを考えぬくことが重要です。

そこを伸ばすことが結果的に最短で競合優位に立つポイントのひとつです。

 

皆様の商品は、競合を出し抜くために作った商品ではないはずです。

お客様のためになるものを作ったはずです。

マーケットのシェアと取るための商品ではないはずです。

商品をお客様に評価して頂いた結果のマーケットシェアなのです。

これは時々見えなくなりがちです。

 

 

2:お客様が見えていない

 

2つ目はお客様が見えていないということです。

前回書いたコラムにありますように、

例えば検索については”トレンド”が常につきまといます。

要するに、お客様のニーズは常に変わっているのです。

自社のお客さまは今、

何を考えて、どんな端末で、どんな雑誌を読んでいて、

どんな生活状況で、どんな趣味嗜好を持っていて何に興味があるのか

常にこの分野を追求しなくてはいけないですね。

 

それは、例えば美容液に興味があるというお客様の心理も事実あるでしょうが

それ以外にも必ず興味は向いています。

美容液が気になりながら、その他のトレンドをキャッチし続けているのです。

自分は『美容液』を売っています!とばかり伝えるのではなく、自社のお客様のトレンドに話を合わせ『△△の服もいいよね!そういえば実は、ちょうど美容液も売っているんだよね』というアプローチのほうが自然に入ってきます。

要するに営業マンでも日常会話やアイスブレイクがうまい営業と同じですね。

 

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3:自分が変化しない

 

最後の3つ目は、2つ目の内容にやや近いのですが

ちょっと捉え方が違います。

確かに、作ってしまった商品は確かに御社の中では「完成したもの」を提供しています。

しかし、マーケットは移動しています。

商品の見せ方を常にトレンドに合わせて変化をつけていきましょう。

基本的にお客様とは常に逃げ続けるものですし、

我々はそれを追いかけなくてはいけません。

同じ美容液でお肌に良い商品だとしても、

女優の石原さとみさんみたいなつるっとした肌が流行るときもあれば、

モデルの中村アンさんのような健康的な肌が流行るときがあります。

そこには常にお客様の憧れの対象が変化しており、

商品もそのあこがれの変化に合わせて七変化させていく必要があるということです。

(薬事法などそういう細い話は今はあえて触れていません)

 

実際に私は、女性誌は何冊か毎月買っていますし、必ずキャッチアップするようにしています。

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ファッションのように毎年同じ季節でも微妙に変化しているのです。

 

では、どうすればいいのか?

それは普段から常にトレンドの変化に対してアンテナを張り続けること

非常に重要です。

単純にスマホの接触時間を増やすことや

SNSを普段はTwitterしかやらなくてもFacebookにチャレンジするなど

まずご自身が常にトレンドに接触することが大切です。

 

明日から生活を少し変えて見かたを変えていきましょう。

 

諸先輩の言葉で恐縮ですが、最後にこの一言を引用したいと思います。

 

『広告の先にマーケティングがあるのではなく

マーケティングの先に広告がある』

 

それでは、また次回。

 

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