CSRの取り組み2事例:新学年のスタートに合わせた学校用品の寄付で、商戦期の客足を取り戻したターゲット

ヒューレット秦泉寺 明佳

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愛媛県出身。大学卒業後、広島〜東京〜アメリカと移り住んだフリーランスライター。 通訳、英会話講師など英語スキルを生かした活動も行っています。趣味は料理、ホームパーティー、水泳、ハイキング。各国のユニークな広告やTVコマーシャルのウォッチで一日を費やしてしまうことも。


CSRの取り組み2事例:新学年のスタートに合わせた学校用品の寄付で、商戦期の客足を取り戻したターゲット 他

 

 

読者の皆様、こんにちは。

今回は、企業/ブランドによるCSR活動の事例をご紹介したいと
思います。

 

ご存知の通り、CSR(Corporate Social Responsibility)、すなわち
「企業の社会的責任」とは、企業が事業の利益のみを追求するのでは
なく、顧客、従業員、株主、取引先や地域社会など、あらゆるステーク
ホルダーとの関係を重要視しながら、社会的な責任を果たしていく
というもので、企業の好感度、ブランド力などを大きく左右するもの
として、近年各企業ともに力を入れていますし、また無視することは
できないものとなっています。

 

CSRには様々な形がありますが、今回のような顧客を巻き込んだ形での
非営利団体などへの寄付という形は多くみられるようになってきています。

 

 

1)Target   ''Buy One , Give One''

 

まず紹介するのは、小売大手「Target/ターゲット」のCSR活動から。

 

長年、アメリカの小売業界の中で、圧倒的な人気、ブランド力、顧客
からの支持を得てきたターゲットですが、昨年のクリスマス商戦での
失速以降、その顧客支持の回復に危機感を持っていることが、ニュース
等でも報じられていました。

 

そんな中、6月下旬から8月にかけて、アメリカの学校の新年度の始まりに
合わせて、各小売大手が展開していた「Back To School商戦」の際に、
ターゲットはCSRを絡めた施策を打ってきたのです。

 

''Buy One , Give One''

 

と名付けられ、7月15日から8月2日まで展開されていたキャンペーン。
csr写真00
Picture:Screenshot of Imagination Soup.net

 

 

「Buy One , Get One」というと、「一つ買うと一つただ」という、
消費者向けの宣伝文句ですが、同じ「BOGO」でも今回は、「Give」
する対象となったのが、「The Kids in Need Foundation」
同組織がサポートしている「子供たち」でした。
csr写真01
Picture:Screenshot of A Bullseye View

 

※The Kids In Need Foundation Website

http://www.kinf.org/

 

アメリカでは、毎日の食事が十分にとれるかどうか安心できる状態に
ない人々、また子どもたちが多くいることは周知の事実ですが、貧困
層の家庭では、子どもの勉強道具、学校用品なども十分に揃えること
ができず、学校で教師が自腹を切って(平均400ドル~500ドル)、
そうした学習用品を準備していることも知られています。

 

こうした背景が、今回のターゲットのキャンペーンにあることは
間違いないのですが、もう一点、ターゲットをインスパイアしたのが、
「Yoobi」という、ターゲット限定で学校用品を展開しているブランドの、
「One for you,One for me」という年間を通じて行われている
CSR活動でした。

 

※Yoobi Official Website
http://yoobi.com/

 

 

「Yoobi」では、ターゲットで同ブランドの商品が一つ購入されるごとに、
同じものを一つ、先述の子ども支援団体を通して教室に寄贈して
いるのだそうです。

 

今回ターゲットでは、同社の自社ブランド「up & up」の文具、学校用品
が一つ購入されることに、1アイテムを、サポート団体に寄付すること
とし、そのゴールを、2500万ドル(日本円にして約26億2513万円)とし、
キャンペーン期間が終了した8月2日付で、そのゴールに達したという
アナウンスを、公式ホームページで発表しました。

 

ターゲットにとって、クリスマス、ニューイヤーなどの「ホリデー
シーズン」に次ぐ第二の稼ぎ時である「Back To School」シーズン
ですが、このキャンペーンの効果もあってか、客足を取り戻すことに
成功したようです。
2)Brawny Towels ''TOUGH TO THE CORE''

 

 

続いては、世界でも有数の、紙類・トイレットペーパー・パルプなどの
製造メーカーで、アトランタに本社のある「Georia Pacific」社の、
「Brawny」というキッチンタオル(キッチンペーパー)ブランドの
取り組みを紹介したいと思います。

csr写真02
Picture:Screenshot of Pack World.com
※Georgia Pacific Official Website
https://www.gp.com/

 

 

'' TOUGH TO THE CORE''

 

と名付けられた、同ブランドにとって今回で3回目となるCSR活動が、
今年も夏場から本格スタートしました。

 

2012年の夏に、同ブランドは「WWP/Wounded Warrior Project」という、
傷痍軍人の社会復帰などをサポートする組織とパートナーシップを結び、
組織を支援するCSR活動を、「Support Our Heroes」という名の下で
始めました。

 

昨年2013年夏は、「Inner Strength」というテーマで同じく支援
活動を展開。

 

両年ともに、ブランドが25万(約2626万円)ドルを、直接組織に寄付
した他、

 

・Brawny TowelsのFacebookページに、「Thank You」とコメントをシェア
・Brawny TowelsのFavebookページを「いいね」する
・「THANKS」というテキストメッセージを携帯で「272969」番に送る

 

上記のいずれか一つがなされる毎に1ドル、最大35万ドル(約3677万円)
を組織に合わせて寄付するという流れで実施されました。

 

そして今年も同組織への支援活動を展開。Facebook上でも、活動を
広めるため、シェアを促すために様々な告知がなされています。

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Picture:Screenshot of Brawny Towels Official Facebook Page

 

csr写真04
Picture:Screenshot of Brawny Towels Official Facebook Page
今年も、Facebook上の同ブランドからの関連投稿に、「いいね」や
「シェア」があるごとに、1ドルを寄付するほか、ブランドのホーム
ページ、もしくはTwitter、Facebook、Instagramなどに、今年の
テーマ「TOUGH/タフ」に関連して、「タフってあなたにとって
どんなこと?」という問いについて、テキストもしくは写真投稿が
あるごとに1ドル、そしてビデオが投稿されると5ドルを寄付する
のだそうです。

ホームページを見ると、今年もすでにかなりの額を、WWPに寄付
することができているようです。

 

csr写真05
Picture:Screenshot of Brawny Towels Official Facebook Page

来週の9月11日には、2001年の同日に発生したテロの犠牲者をしのぶ、
「Patriot Day/Patriot Day and National Day of Service and Remembrance」
がやってきます。

 

アメリカの愛国心が高まるこの時期、Brawny Towelsの取り組みも
より一層の関心を集めるかもしれません。

※ニュースソース

※Philanthropy News Digest
http://www.philanthropynewsdigest.org/news/target-to-donate-up-to-25-million-to-match-school-supply-purchases

※USA Today
http://www.usatoday.com/story/money/business/2014/07/09/target-give-back/12369967/

※Target
https://corporate.target.com/discover/article/supporting-students-with-back-to-school-buy-one-gi

※Brawny
http://www.brawny.com/wounded-warrior-project


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