米国発。トップブランド100を絵文字で評価。史上初のブランド絵文字インデックスが公開

米国発。トップブランド100を絵文字で評価。史上初のブランド絵文字インデックスが公開
携帯電話のSMSや、SNSへの投稿やリアクション時に頻繁に使われている絵文字/Emoji。
日本で生まれたとされている絵文字文化は、今や世界中で利用されていますし、実は数年前に巻き起こった絵文字フィーバーは諸外国でより盛り上がりをみせたほどでした。
前アメリカ大統領のオバマ氏が、安倍総理大臣をホワイトハウスに招いた際に、「日本が発祥のもので、世界的に普及した文化のひとつ」として、アニメ文化などとともに賛辞を述べたほどでした。
ミレニアル世代を中心に、昨今ではこれなしではデジタルコミュニケーションは不可能とまでいわれるほど、絵文字は日常生活に溶け込んでいます。
嬉しい、悲しい、眠い、怒っている、イライラしている、がっかりした、驚いたといった様々な感情を、言葉ではなく絵文字で表現することが当たり前になっています。
Picture: Downloaded from Pixabay
このように、絵文字で印象や感情を表現することに慣れた世代にとっては、絵文字で質問への回答を求めることも調査の有効な手段なのではないかと想定し、ブランドイメージ調査が行われました。
調査を行ったのは、マーケティング会社のCrowdtap/クラウドタップ社。2009年からニューヨークを本拠地に企業・ブランドのマーケティング活動やコンシューマーコミュニケーションなどをサポートしています。
調査は、2017年4月に13歳以上の男女300人ずつ計600人を対象に行われました。
Forbesが選んだ100のトップブランドに対して、最も適すると思う絵文字を一つ回答者が選択する方式で調査が実施されました。
選択肢にあった絵文字は、Heart eyes(目がハート型の笑顔)、Smiling with sunglasses(サングラスで笑顔)、Sleeping face(眠っている顔)、Rolling eyes(回っている目の顔)、Angry face(怒った赤ら顔)、 Slightly smiling(軽く微笑んだ顔)、Neutral face(中立な顔)の7つでした。
気になる調査結果はこちらです。
Picture: Screenshot from China Printing Solutions
目がハート型の笑顔を全てのブランドの中で最も多く獲得したのはAmazon、サングラスで笑顔を最も多く獲得したのはGoogleでした。
回っている目の顔を最も多く獲得したのはGucciだったそうですが、実はこの絵文字はラグジュアリーブランドに対して多く回答者がリアクションした傾向があり、最も多く回っている目の顔を獲得したトップ10ブランドのうち8つまでが、ラグジュアリーブランドだったそうです。BMWやLexusもこれらに含まれました。
眠っている顔を最も多く獲得したのはIBMでした。
また、Marlboroが怒った赤ら顔の絵文字を最も多く獲得したのですが、業種別にみると、この絵文字を獲得した上位10社のうち6社が、通信会社と金融サービスブランドで占められていました。
小売業においては、IKEAに対して回答者が最多数のサングラスで笑顔の絵文字を挙げて最も好反応を示した一方で、Walmartは同業種内で最多数の怒った赤ら顔と回っている目の顔というネガティブ評価を受けました。
今回の調査を行ったCrowdtap社CEOのMatt Britton氏は以下のようにコメントしています。
"The Millennial generation is adopting emojis as the modern-day hieroglyphic. We thought gauging their perception of this brand through this new form of communication would be a compelling study."
「ミレニアル世代は絵文字を現代のヒエログリフのように受容しています。我々は、絵文字という新しいコミュニケーションの形を用いて彼らのブランド認識を計測することは、説得力のある研究だと考えたのです。」
※CROWDTAP, INC. Official Website
http://corp.crowdtap.com/
※ニュースソース
※SOCIAL MEDIA WEEK
https://socialmediaweek.org/blog/2017/05/crowdtap-brand-emoji-index/