韓国マンガ市場の今!急成長中の韓国WEBTOON(デジタルコミック)市場とは!?

芝辻 幹也

芝辻 幹也 [記事一覧]

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株式会社フーモア 代表取締役 兼 漫画家 1983年生。東京工業大学・同大学院卒業後、2009年アクセンチュア入社。大規模システムのPMO、大手小売業のBPRのプロジェクトに参画。
その後、ルームシェアメンバーとシェアコトを創業しグルーポン系サイトを立ち上げる。同事業譲渡後、トライバルメディアハウスに入社しソーシャルメディアマーケティングを学ぶ。2011年11月株式会社フーモアを創業し同社代表に就任。趣味は理論物理学(最近は専ら超紐理論)イラスト・漫画作画。密かに漫画家を目指している。Fb: https://www.facebook.com/MikiyaShibatsuji Tw: https://twitter.com/mikiya_4822


Vol.3
韓国マンガ市場の今!急成長中の韓国WEBTOON(デジタルコミック)市場とは!?人気作品は映画化され、700万人の観客動員も!

 

 

前回私は「マンガの今!電子書籍市場はマンガが牽引するがそれでもマンガ市場全体は減少傾向?スマホシフトで乱立するストア市場と新しいモデルのマンガビジネスとは?」と言うタイトルで乱立するマンガプラットフォーム市場に関しての記事を書き考察させて頂きました。今回はお隣、韓国でのマンガ市場に関しての調査及び考察をしたいと思います。

 

WEBTOON

 

1.WEBTOON(ウェブトゥーン)とは?

 

・日本で言うデジタルコミックは韓国ではWEBTOONという

 

WEBTOON(ウェブトゥーン)とは、「WEB」と「Cartoon」(漫画)が合体した造語でウェブ上で公開されるデジタルコミックのことを指します。韓国総人口5100万のうち1700万人、つまり三人に一人が月に一回以上ウェブトゥーンを見ていると言われるほど人気があります。

 

韓国では2003年からDAUMなどのポータルサイト中心にユーザー流入とトラフィックの上昇目的で無料ウェブトゥーンサービスが始まりました。2013年からは有料のウェブトゥーンサービスプラットフォームがサービスを開始し現在成功したビジネスモデルとして定着しつつあります。

 

無料ウェブトゥーン(左:NAVER、中:DAUM)、有料:LEZHIN)

※上記図:無料ウェブトゥーン(左:NAVER、中:DAUM)、有料:LEZHIN

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ウェブトゥーンはスクロール形式の縦読みであるため、日本で多く見られる横読み漫画とはまた違った表現手法となっています。コマ間の間合いの取り方によって、スクロール型独特のストーリー展開の緊張感を演出したりできます。日本国内ではcomicoなど、ごく一部でこの表現手法が取り入れられています。

 

 

・人気作品は映画化され、700万人の観客動員も!

 

ウェブトゥーン上で人気が出た「密かに偉大に」という作品は映画化され、公開からたった3日間で観客数が100万人を突破しました。祝祭日に約92万を集め、大ヒット作「10人の泥棒たち」が打ち立てた韓国映画の一日最多観客記録(約76万人)を塗り替え、結果観客数700万人を動員するまでに至りました。その後ウェブトゥーンでは続編が決定し、「密かに偉大に2」が制作されています。

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この作品の映画化をきっかけにウェブ漫画の有料化、小説出版、ペーパートイ発売などワンソース・マルチユース(OSMU、一つの情報を複数の目的に利用する)事業を手がける事業者が増えてきています。

 

 

2.急成長中の韓国WEBTOON市場動向

 

現在有料ウェブトゥーン産業は、ビジネスサイクル上まだ黎明期であると考えられます。まずは韓国の電子出版市場から見て行きましょう。

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※source:韓国電子出版協会

 

 

韓国の電子出版市場規模は毎年20%規模で成長をしています。2013年に入ってから特にその勢いを増しています。規模的には日本国内と同等レベルの大きさになっています。人口が日本の半分ですが、スマホ普及率9割であることからも、この数字は頷けます。

 

次に韓国の出版業界の市場推移を見て行きましょう。

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※source:韓国コンテンツ興振院

 

 

韓国の出版産業の市場は2010年の2兆1400億円から徐々に減少傾向にある状態です。主な理由としては日本と同様、紙の本の売上高の減少が大きく影響を及ぼしています。

 

その中で韓国漫画産業の市場動向は以下のようになっています。

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※source:韓国コンテンツ興振院

 

 

日本国内の漫画産業事態は減少傾向にありましたが、韓国では760億円規模で横ばい状態です。規模的には日本の6分の1になります。韓国では、漫画産業復興のため、韓国政府である文化体育観光部が、2018年までに漫画産業を1000億まで引き上げる計画をしています。

 

韓国も比較的日本と同じような推移を辿っているかと思います。そんな中韓国のウェブトゥーン市場動向はどうなっているのでしょうか?

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※source:KT経済経営研究所

 

 

韓国ウェブトゥーン市場は毎年約50%の成長を見せており、2015年には韓国の漫画産業の中で40%を占めると予想されます。元々韓国では紙のマンガ市場が大きくなかったことと、スマホ普及率が9割を超えている点からも頷ける内容となっています。

 

依然紙のマンガが普及している日本では、漫画市場におけるマンガ電子書籍が2~3割り程度です。スマホ普及率が5割強の日本が今後普及をしていくと、当然の如く韓国と同じような現象になるのではと考えられます。

 

 

3.まとめ

 

今回調べていく中で、韓国では日本と同様に政府がコンテンツ産業に対して投資をする動きがあり、マンガ創作活動を体系的に構築する動きが市場の成長を後押ししている印象を受けました。漫画家支援政策の他、WEBTOONサービスへの育成支援制作も展開しています。元々紙ベースでの漫画市場がそこまで形成されてこなかった韓国ならではのWEBTOONをベースとした、映画化、ドラマ化、アニメ化などに展開されてきており、日本の紙漫画的地位を確立しつつあります。

 

また韓国のインターネット速度は68.5Mbpsと世界1位で、街中のwifi環境が充実していることもサービスを後押ししている要因だと思われます。

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世界最大の本の祭典と評価されているドイツのフランクフルト・ブックフェア(2013)では韓国のウェブトゥーンが世界的な人気を集めました。人気作家のサイン会には、ブックフェアの現場警備員が出動するほど大勢の人が殺到したと言います。

 

 

 

ここまで長々と市場動向やサービスの紹介、それに対する考察をしてきましたが、私の会社フーモアではやや異なるアプローチでこのマンガ業界に打って出ようとしています。

 

ご興味がある方や一緒に働いてみたいという方は是非こちらからお問い合わせ下さい。一緒に面白い世界を創りましょう!
芝辻幹也

 

 

株式会社フーモア 代表取締役社長 兼 漫画家 芝辻幹也
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