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魅力に気づいていない地域が多くある

福田 泰子 ふくだ やすこ さん 32歳 フリーランス

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Q.1 今、いちばん注目しているヒト、モノ、コト

 

今注目していることは、地域活性化のためのブランディングです。
独立してから、出張や旅行で地方都市に行く機会が増え、改めて日本の持っている素晴らしい魅力に気づき、さらに、それを上手に引き出しているブランディングの数々に出会い驚かされました。最近ではくまもん等のご当地キャラクターが地方を賑わせていますが、キャラクターだけでなく、各地で地域の魅力を引き出すべく、様々な取り組みが行われています。色々なメディアでそのような動きはもちろん知っていましたが、現地に行ってみるといかにその地域の良さを引き出しているかを知ることが出来ました。

ちょうどそんなことに興味を持ち出した時、広島県のある町でのプロジェクトに参加させて頂くことになりました。
その町にサイクリスト向けの宿泊施設や商業施設等が作られる予定で、そこで販売されるサイクリスト用のキャップやタオルなどのグッズの制作に携わらせて頂いています。

このエリアは建築・アート・サイクリングと、様々なブランディングにとても注力していますが、元々とても魅力的なコンテンツがある地域なだけにそれを壊さず活かすというのはデザインを加える上で難しいこと。その絶妙なバランスの上に成されたブランディングにとても刺激を受けました。

こういった地域活性化のためのブランディングに関わることで、その地域の歴史や文化、物語、哲学などを知ることになり、その過程でも色々な発見がありとても楽しかったりします。

日本にはまだまだ素晴らしいコンテンツを持ちながら、まだまだその魅力に気づいていない地域が多くあるように思います。そんな場所を探すことが一つの楽しみになりました。そして、今後そういった地域の魅力をクリエイティブの力で引き出していくことが出来たらと思っています。まずは身近なところや好きな場所、小規模なところなどから関わってみたいです。

 

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Q.2 私の人生に影響を与えたヒト、モノ、コト

 

小学校1年生の時の担任の先生。
絵の道に進むことを勧めてくれ、いつもテストの裏やノートの隅にこっそり描いていた絵にも花丸を付けてくれました。

それから、30歳を前に始めたスキューバーダイビングとスノーボード。
元々すごくインドア派だったのが、何かが吹っ切れたのか太陽を求めて動くようになりました(笑)。

ダイビングもスノーボードも、理想とする海や山のコンディションはありますが、そうでない時も多々あります。でもベストな状態ではなくても、楽しみ方はたくさんあるのだということを教えて貰いました。それは仕事にも活かされていて、20代の頃は仕事も“こうでなきゃ”という理想と、そこに行き着かない自分に悩んだことも多かったですが、先ばかり見て焦らずに今ある状況を楽しむ、という大事なことに気づかされました。オンとオフの切り替え方が前より上手になったことや早起きになったことも、スポーツを始めたことがきっかけだと思います。

 

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Q.3 最近うれしかったこと

 

久々にプライベートで絵を描いていること。筆を持つととても無心になれます。

今までも描いたり描かなかったりを繰り返していて、同じ作品を何回も描き直したり構図を変えたりしていてなかなか完成しなかったのですが、5年くらいかけてようやく完成形が見えました。
3月にニューヨークのギャラリーで展示して頂くことになっているのでとても楽しみです。

仕事では、最近キャラクター制作のお仕事を頂く機会が増えたこと。企業や商品のPRキャラクターや携帯アプリのキャラクターなどをデザインしています。キャラクターには細かくキャラクター設定をし、背景ストーリーを考えるので、とても愛着が沸きます。動画やグッズになった時は、成長を遂げた姿を見ているようでなんとも言えない喜びがあります。


写真=三輪憲亮
撮影協力=中目黒 PARKING、PARKING COFFEE × CACAOWORKS

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プロフィール
福田 泰子

福田 泰子 ふくだ やすこ

フリーランス

2004年より広告制作会社のグラフィックデザイン部にてグラフィックデザイナー、アートディレクターとして勤務後、
2013年フリーランスとして独立。
現在は、広告・プロモーションツール・CI・キャラクターデザインなどの領域に携わる。

※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです

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