マレーシア発。クラウドバッキングプラットフォームwebeに登場予定。デング熱の発生を防ぐ新商品

ヒューレット秦泉寺 明佳

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愛媛県出身。大学卒業後、広島〜東京〜アメリカと移り住んだフリーランスライター。 通訳、英会話講師など英語スキルを生かした活動も行っています。趣味は料理、ホームパーティー、水泳、ハイキング。各国のユニークな広告やTVコマーシャルのウォッチで一日を費やしてしまうことも。


マレーシア発。クラウドバッキングプラットフォームwebeに登場予定。デング熱の発生を防ぐ新商品

 

 

 

 

読者の皆様、こんにちは。

 

 

今回ご紹介するのは、マレーシアで話題のクラウドバッキングプラットフォーム

 

" webe "

 

 

に登場予定のGrey社の開発したある新商品です。

 

 

 

さて、新商品のご紹介をする前に、まずは" webe " というクラウドバッキングプラットフォームを皆様ご存知でしょうか?

 

 

webe写真01
Picture:Screeen shot from webe Official Youtube Video

 

※webe Community Official Website
https://community.webe.com.my/home

 

 

 

"webe"は、元々はマレーシア大手の商用WiMaxプロバイダーであるTelekom Malaysia (TM)のブランドでモバイルサービスプロバイダー事業だった"Packet One Networks(P1として浸透していました)"だったものが、リネーム&リブランドしたもの。

 

 

 

その名前は、 "we" と"be"という2つの単語の組み合わせです。

 

ホームページでは、「We community + Be freedom to be who you want to be = make it happen」と説明されています。つまりは、一人一人がどんな人になりたいか、どんなことを実現したいのかということに自由になることで、一人一人が集まって私たちというパワーになり、物事が実現できるということです。

 

 

webe写真02
Picture:Screeen shot from webe Official Website

 

 

そして、"webe"の最大の特徴はというと、同コミュニティはクラウドファンディングではなく、"クラウドバッキング"のプラットフォームである点です。

 

"Crowdbacking/クラウドバッキング"とは、何とも聞きなれないワードですが、この言葉について"webe"は以下のように説明をしています。

 
 

”Supporting projects with webits.

We call it crowdbacking.”

 
 

つまりは、"webites(後述)を用いてリストアップされたプロジェクトの実行(実現)を群衆がバックアップする=クラウドバッキング"ということのようです。そしてこの"webites"とは、プロジェクト実現の資金、お金ではありません。

 
実は同コミュニティページにリストアップされているプロジェクトは、既にその資金は集まっている(資金調達のめどはついている)ものばかりなのです。

 

そのため各プロジェクトは、プロジェクト実現のためのファンドを募っているのではなく、そのプロジェクト自体を世の中に実際にリリースして良いものか、そのゴーサインの是非を広く世間に尋ねているのです。

 

 

 

プロジェクトを支援するコミュニティへの参加は誰でも無料で可能になっています。
 
専用アプリをインストールすると、登録初回に"50 webits"という、気に入ったプロジェクトに投票するためのポイントが無条件でもらえます。そのポイントを使ってユーザーは、自分がバックアップしたいプロジェクトに投票、またそれをシェアすることでさらに"webits"ポイントがもらえる仕組みになっていて、利用すれば利用するほどさらに多くのプロジェクトの実現・実行に関わっていくことができるようになっています。

 

 

webe写真03
Picture:Screeen shot from webe Official Website

 

 

そして、リストアップされていたプロジェクトが事前に設定していたサポーター数・webits数に達すると、プロジェクトの実行がアンロックされてゴーサインが出るというわけです。

 

 

 

現在、同サイトにリストアップされているプロジェクトは、「大型コンテナを教室として利用する」というもの、「マレーシアの現居住地から故郷中国までの自転車旅行のルート沿いにある廃屋や放置された家屋を修繕・修理する」というもの、「ゾンビ映画制作」など様々です。

 

 

webe写真04
Picture:Screeen shot from webe Official Website

 

 

 

 

さて、このリストに6月に新たに加わることになったプロジェクトでニュースになっているものがあります。

 

それが、

 

 

" Rain Sprout "

 

 

webe写真05
Picture:Screeen shot from webe Official Youtube Video

 

 

 

マレーシアの大手広告代理店"Grey"が開発した新商品です。ちなみに同社は、ニューヨークに本社を置く世界的な広告代理店・マーケティングエージェンシーである"Grey Group"のマレーシアはクアラルンプールにあるオフィスです。

 

 

マレーシアでは年間降雨量がたいへん多く、雨が降って水たまりがたくさんでき、それによって蚊が大量に発生することが流行原因の一つとなっている"デング(Dengue)熱"。マレーシアでは昨年1月のたった1週間で3500人もが感染したと報告されています。

 

そこで、蚊が好む水たまりに、larvicide(殺虫剤)成分を、傘をつたって滴り落ちる水滴に含ませて落とすことで、その大量発生を防いでデング熱の流行を抑止できるのがこちらの"Rain Sprout"です。

 

 

傘の先の部分が取り替え可能な殺虫剤成分入りの可愛らしい新芽のようなパッチになっています。もちろん殺虫剤成分には、蚊以外の植物、生物、人に有害となる物質は含まれていないとのことです。

 

 

 

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Picture:Screeen shot from webe Official Website

 

 

webe写真07
Picture:Screeen shot from webe Official Youtube Video

 

 

 

こちらの傘は、すでにデング熱の流行の兆しが報告されていたクアラルンプールやプタリン・ジャヤで今月無料で配布されました。

 

しかし、Grey社はこの画期的かつ効果的なデング熱流行を抑制することのできる傘を、より広くマレーシア全土にいきわたらせたい、もっと多くの人に使って欲しいということで、その是非を問うべく"webe"にリストアップすることになったのです。

 

 

少々うがった見方をすれば、"webe"はGrey社のクライアントでもあるので、新事業を応援、世間にアピールしようとしていると解釈もできますが、いずれにしても"Rain Sprout"、"we be"の両者ともマレーシアで今後注目となっていきそうです。

 

 

 

デング熱の流行を抑制する" Rain Sprout "を紹介した動画はこちらから。

 

" RAINSPROUT WEBE "

 

 

※Grey Malaysia Official Website

http://grey.com/malaysia

 

 

 

※ニュースソース

※Campaign Brief Asia
http://www.campaignbriefasia.com/2016/04/grey-group-malaysia-helps-rain.html

※MARKETING INTERACTIVE
http://www.marketing-interactive.com/look-grey-turns-everyday-umbrellas-warriors-dengue/

※SAYS
http://says.com/my/tech/rainsprout-umbrellas-fighting-dengue

※Stuff
http://www.stuff.tv/my/news/p1-reborn-webe-pricing-and-plans-still-mystery

※TimeOut
http://www.timeout.com/kuala-lumpur/blog/pledge-your-support-for-the-malaysian-makers-market-042516


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