Vol.10
「クラウドで働くマーケターのコラム」
ご無沙汰しております。久しぶりに投稿させていただきます。
今日は、相思相愛というテーマで書かせて頂きます。
途中で訳がわからないことになると思いますが・・・
要するに「右と左」「陰と陽」「プラスとマイナス」という話だということです。
では、何が相思相愛かということですがそれはこの二人です。
「クリエイティブ」☓「データ」
そもそも広告業界、にネット広告業界においては以下指標のレポーティングが多いです。
Imp, CPC, Click, CV, CVR, CPA…などなど。
レポーティングだけの話になると、そもそもこの指標だけで広告効果が分かってしまいます。
しかし、バナーやランディングページ、オウンドメディアのコンテンツなどの訴求内容という指標が入っていません。それはもったいない。
情報浸透率、関心層/非感心層別のCTRや情報伝達率も別レポートで出してもいいのかもしれません。
今の時代アドテクノロジーが進化して広告の精度はどんどん上がっているはずなのにCTRはさほどここ数年変化していません。
実際に、「0.000」単位まで小さくすれば変化は起きてますが1%変わったなどの話はあまり聞きません。
そこで重要な課題としては、クリエイティブの軽視です。
もちろんしっかり取り組まれている代理店さんやクライアントはたくさんいらっしゃるのですがもっとしっかりと取り組むべきです。
さてそこで課題になるのが「制作物」の数値評価です。
「滞在時間」「CTR」という部分で判断することは可能ですが今後は恐らくそうではないはずです。
ABテストという点は、CTRの評価軸の話であり、商品情報やクライアントのブランド価値の浸透の結果ではないのです。
もちろん、ABテストの手法が悪いのではなくこれもひとつの結果に対する施策のひとつであり、その他の軸でもクリエイティブを評価すべきだという話です。
「いや、クリエイティブや制作物ってデータで表せられないよ。」という気持ちもわからなくはないですが、何かしらのKPIをもって対応しなければこれからは勝てません。
バナーの自動生成ツールの出現などもあり、それをDSPなどの配信ツールと組み合わせれば統計的には確実にCTRの向上を目指せるようになりますが、果たしてそれでいいのでしょうか?
人の感情を数値化するというのは難しい話ではありますが、何かしらの数値的判断を行うことで、制作物の価値を高め、また顧客属性を数値的判断を行う(データ活用)ことでより精度の高い制作物が作れる可能性も十二分にあります。
冒頭にも書きましたが、結局は、この2軸が相思相愛な関係のプロモーション設計ができないとこれからは何事もうまくいかなくなる可能性が高いという話です。
人それぞれ考えはあるでしょうが、時代と自身のチカラを比べたり考えてみて必要なチカラならぜひ挑んでみてもいいかもしれませんね。
話は少し変わりますが、「アドテック関西2015」にて今年も登壇をさせていただきます。
テーマは
「クリエイティブとビッグデータの融合は、消費者に価値を与えらえるのか」
です。
ちょうど今回のような話をさせていただきますのでご興味のある方はぜひご来場ください。
では、また次回。
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