回転寿司のちょっといい話

米川 伸生

米川 伸生 [記事一覧]

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回転寿司評論家。一般社団法人 日本回転寿司協会 理事。2007年「TVチャンピオン2 回転寿司通選手権」優勝。
主な著書に「回転寿司の経営学」(東洋経済新報社)「首都圏厳選 回転寿司激うまバイブル2010」(双葉社)
これまで訪れた回転寿司店はのべ3000店以上。現在、日本全国の回転寿司店のコンサルタントや従業員教育、研修会等での講演の他、店舗のコンセプトワークやメニュー開発等も行っている。


Vol.4
「あなたの知らない回転寿司48」

 

そんなわけで、2014年。
オリンピックも佳境を迎え、大雪だ、選挙だとなんだかんだありますが、今年も張り切って回転寿司のお話しを。

 

さて、回転寿司に各店にも物語というものがありまして、今回はそんな話をしたいと思っちょります。

現代回転寿司において最も重要なのはなんといっても人間力。お客様に気分良く過ごしていただくためには良い接客が不可欠ということで、どの企業も最も力を入れているところです。
で、回転寿司の超有名店の話なのですが、いつもお客様アンケートでとても良い評価を受けている方がいるというので、話を聞いてみるとなんとその方は揚げ物を担当されているベテランパートの方とのこと。

普通ならば直接接客を担当した職人さんやホールの方の名前を挙げる所なんですが、「揚げ物担当がなぜに?」と首をひねらざるを得ないところ。
そもそも揚げ物担当は表に出ることもないし、直接お客様とふれあうこともない。というか皆、寿司を食べに来てるのであって、揚げ物を食べに来ているわけではない。それなのになぜ人々の記憶に残るのか?

うーん、そんなに激旨な天ぷらを揚げてくれるのなら行かねばということで、行って参りました!

 

そしてね、理由がね、わかったんですね。
通常、揚げ物などは客の目に触れないバックヤードでやるんですが、この店では客の目に触れるところに揚げ物スペースがあるんですね。

で、ちょいちょい見ていると確かにオーダーが入ってからの手際の良さが秀逸
ひっきりなしに入るオーダーにひとつひとつ対応しており、「さすがですのぉ~」と感心しているとそれだけではないんですね。

あのですね、素晴らしい笑顔でひたすら揚げ物と格闘しているわけですよ。
「これか!」とすぐにわかりました!
この笑顔を見ながらの食事なら楽しいに決まってますって!

いやー、それにしてもあんなに楽しそうに仕事が出来るなんて、素晴らしい限りですね~。
客からしてみれば、一言も口をきいたわけでもないのにもの凄く印象に残る
料理の美味しさもさることながら、その方の笑顔こそが最高のご馳走だったと言うことでしょう。

人を幸せにする笑顔の魔力。

いやいや、回転寿司って奥が深いですね、まったく。


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