SHOPCOUNTERのCEO三瓶氏が語るポップアップストアを開く際の重要なポイントとは?

吉川 保男 [記事一覧]

http://spicelife.jp/

株式会社spice life代表取締役社長。 2007年5月に「株式会社spice life」を設立。オリジナルTシャツをウェブでデザインしてそのまま1枚から購入できるEC「tmix」を運営。 世の中に刺激(spice)を与えられるようなインターネットサービスを創造し続け世の中に新しい価値を作り出すことを日々考えています。

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Vol.3
「ECのちょっと先の未来を妄想してます」

 

あけましておめでとうございます。spice life吉川です。今年もよろしくお願いします!

 

前回、EC事業者がいざショールーム型ストアに取り組もう!と思った場合の進める上でのポイントについてお話しました。

今回は前回紹介した、ネット上でカンタンにポップアップストア(期間限定店舗)が借りられるサービスSHOPCOUNTER(ショップカウンター)を運営する株式会社カウンターワークスのCEO三瓶氏にSHOPCOUNTERについてお聞きしました。

 

EC事業者がポップアップストアを作るに当たっての取り組みを紹介していただきましたので、読者の方にもぜひ良い部分を自社事業に取り入れていただければとおもいます。

 

SHOPCOUNTER CEO三瓶氏と自分

【株式会社カウンターワークスCEO三瓶氏プロフィール(写真左)】
サイバーエージェントグループにて広告代理業に従事、その後株式会社フリークアウトの創業に1号社員として参加。セールスマネージャ、ビジネス開発マネージャ、社長室長、子会社社長を経て上場後に退社。2014年 SHOPCOUNTER 運営の COUNTERWORKS 創業。

 

 

1.SHOPCOUNTERはどうやって利用するのでしょう? また利用するのはどんな事業者が多いのでしょうか?

 

ネット上のサイトでそのまま、希望のエリア、広さ、その他設備(wifi、ハンガーラック、棚など)から物件を検索可能です。

利用を希望するスペースが見つかった場合はスペース管理者へ直接リクエスト可能で、実施したい企画内容等を伝えてスペース管理者から承認されれば、オンラインにて事前決裁を行い、スペースを抑える準備は完了です。

 

現在ご利用頂いている事業者様はアパレル、雑貨、食品を中心にメーカーや小売業全般で主に宣伝、販売目的での利用が中心です。

 

 

2.サービスを始めてみての感触はいかがですか?

 

まだまだサービスの認知度が低い中で、こういうサービスがないか探していたというお声を頂き、ニーズが高い事を日に日に実感しております。

また、オンラインしか販売チャネルを持たないEC事業者様からの引き合いも増えてきており、今後はそういった事業者様からのニーズが高まっていくと予想しております。

 

 

3.海外との比較、国内事情などを教えて下さい

 

海外でも我々のようなマーケットプレイスは複数存在していて、ニューヨークやサンフランシスコ、ロンドン、フランス、ベルリン等主要な商業都市を中心に事業が拡大している状況です。

 

いずれもEコマースマーケットの成長率が高く、そういった事業者がオフラインチャネルへのテストとしてポップアップショップを展開する事が多く、市場が大きくなる過程で競争環境と消費行動が大きく変化し、あらゆるチャネルを駆使して顧客の体験を向上させていけるブランドが高成長しているという状況を鑑みると日本国内市場においても近い未来に同様の現象が起きてくると考えております。

 

Eコマース事業者の中にも、感覚値としてリアルでの接点はあった方がいいという方々もいらっしゃいますが、今後はマクロ的な視点に立った場合オンラインリテーラーの必要最低条件としてリアルでのチャネルを持つという環境になるのではないでしょうか。

 

 

4.特徴的な事例を紹介してもらえますか?

 

地方のブランドが首都圏での認知度向上を目的として、美容院内の一角で行ったポップアップショップを紹介します。

期間中は地方ブランドの為常駐はせずに実施出来る事、ブランドのターゲットにしている感度の高い女性にセグメントされているスペースである事という条件を満たす、表参道の美容院にて実施いたしました。

 

この要件は弊社のマーケットプレイスのいくつかの特徴の中での二つを表しており、1つ目はポップアップショップを実施したいけれども距離的、人的なリソースの問題で実施出来ないという課題が解決されている点、もう一つはエリアやスペースの特徴から接触したい消費者をセグメントしてアプローチした点です。

 

SHOPCOUNTER には店舗やスペースを丸ごと借りれられるスペースもあれば、小売店や飲食店、美容院等の店内の一角をシェアして借りる事が出来るスペースも多数登録されています。中にはスペース管理者が販売を代行してくれるスペースもあり、そういったスペースであれば遠方からの出張が難しいブランドでもレイアウトイメージ等の共有によって実施する事が可能ですので、自社のブランドを置いてくれるスペースへオンラインで検索して能動的にアプローチし、プロモートコストがこれまで商品を置かせてもらう為に行っていた営業等の人件費に比べると時間もコストも非常に効率的に行えるとおもいます。

 

 

5.今後の展開を教えて下さい

 

今後も引き続き様々なタイプのスペースを増やしていくと共に、現在は東京のみの展開ですが横浜、大阪、京都、名古屋、福岡など地方の主要地域へと対応を進めていきます。

掲載されている物件の中で希望条件に合った物件がない場合でも、こういうエリアでこういうスペースを探しているというご要望があれば対応させて頂きますので、一度ご相談頂ければ幸いです。

 

 

6.最後にEC事業者へひとことお願いします

 

EC市場は高い成長率で伸びていく一方、参入事業者も多い事から倒産件数も前年よりも増えてきております。これは消費行動が変わっていく中で、実店舗がない分の単純な値引きや安かろう悪かろうではもはや立ち行かなくなってきており、もう一度オンラインオフラインに関係なく、小売業としてどのように消費者に価値を提供していけるかを見直さなければいけないフェーズに移り変わってきております。
その中でオフラインでの接点はオンライン程効率的ではなものの、お客様への信頼感やブランドの世界観、商品の良さを確かめて頂ける場としての機能を補完し、利用の仕方によってはこれまでよりも事業全体の効率を上げていく事が出来るものだと考えております。

 

情報摂取はほぼスマートフォン経由となり、情報が薄く多くなる中でどのように自社の商品を選んでもらうか。そういった視点で様々なチャネルを駆使して製品を届ける。そのチャネルの1つとしてオフラインは重要なファクターとなり、EC事業者の皆様にとって消費者と対話していく為の必要な取り組みになってきております。

 

これまでは店舗展開には少なくとも1千万円前後の初期投資が必要でした。しかし SHOPCOUNTER では 100分の1程のコストでテストが可能です。
オフラインチャネルをご検討頂く際は無料サポートも行っておりますのでお気軽にご相談下さい。

 

SHOPCOUNTERへのお問い合わせはこちらから

 

それではまた。

 

 

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