インド発。「魅惑的な悪」と名付けられたチョコレートがインドの人々に与えた気付きとは?
【SUMMARY】
・経済成長著しいインドでは2040年までに1億2350万人が糖尿病患者に
・インドの生活習慣は糖尿病予防や発症後の健康管理にマイナス面も
・糖尿病、合併症への警鐘を鳴らす画期的なビジュアルのチョコレートを発表
【STORY】
「世界の糖尿病の中心地」と呼ばれるようになってしまった国をご存知ですか?
同国の成人病患者数は、6920万人から2040年までには1億2350万人にまで増加すると予測されています。
このような予測を発表したのは、HealthCare atHOME (HCAH)という在宅医療・病院外でのヘルスケアサービスをワンストップデスティネーションとして提供している機関のCEOである Vivek Srivastava氏です。
同氏は以下のようにコメントを続けています。
「こうした状況にもかかわらず、多くの糖尿病患者の健康管理はいまだ不十分なのです。様々な病気(合併症)を引き起こしてしまう可能性がある生活習慣の危険さに気付かないままに暮らしているのです。」
Source HealthCare atHOME Official Facebook
' インド '
経済成長著しい同国では、その糖尿病患者数のみならず他国に比べて高い成人の糖尿病罹患率と早い平均発症年齢も危険な水準にあります。
HCAHのCEOが警鐘を鳴らしているように、インドではその生活習慣も糖尿病など生活習慣病のリスクを高めているようです。
例えば、運動習慣の少なさ、そして食習慣に目を向けるとフライスナック菓子やお砂糖たっぷりのチャイティーやクッキーなどを日に幾度も摂取していることなどが挙げられます。
また、インドの人は病気になっても悪化してからでないとあまり医者にかからないという傾向もあるそうです。
このようなインドの人々の病気を予防しようとする意識や、発症後の生活習慣改善など実際のアクションが欠如していることを危険視した先のHCAHは、人々に糖尿病と生活習慣、また申告な合併症への気付きを高めてもらおうとあるプロダクトをリリースしました。
それがこちら。
世界糖尿病デーに合わせてニューデリーで開催されていたフードフェスタでお目見えしたものです。
Source HealthCare atHOME Official Facebook
' Dolce Mar '
フランス語とイタリア語で「Sweetly Bad」を意味する名前が付けられたチョコレートです。
糖尿病を引き起こす生活習慣やその合併症に対して警鐘を鳴らす目的でなぜあえて甘いチョコレートなのでしょうか。
その答えは、箱を開けるとわかります。
Source Marketing Interactive
人間の体のパーツ型のチョコレートは、それぞれが糖尿病患者が適切な治療や生活習慣改善を行わなかった場合に発生のリスクが高まる症状を示しています。
例えば心臓は冠動脈疾患を、肝臓は肝疾患・肝臓がんなどのリスクが高まることを、目は糖尿病性網膜症とそれによる失明を、そして足はそれを切断しなくてはならなくなる危険性を示しています。
もちろん食べても美味しいチョコレートですが、今回の目的はもちろんそこではありません。
HCAHの狙いは、「甘い誘惑の背後にある、糖尿病をきちんと管理しなかった場合に起こり得る苦い真実」に人々が目を向けるようになることでした。
ショッキングな見た目のチョコレートは、インドの人々に認識を変える一つのきっかけとなったようです。
※HealthCare atHOME OfficialWebsite
https://hcah.in/
※ニュースソース
※Marketing Interactive
http://www.marketing-interactive.com/can-you-resist-eating-these-delicious-dolce-mal-chocolates/
※branding in asia
https://brandinginasia.com/body-part-shaped-chocolate-unique-diabetes-awareness-campaign-launched-india/
※Mumbrella Asia
https://www.mumbrella.asia/2017/11/indian-charity-creates-malformed-organ-shaped-chocolates-show-diabetes-damage
※Campaign Brief Asia
http://www.campaignbriefasia.com/2017/11/mccann-health-releases-healthc.html