米国発。売り場改善の救世主はロボット!?商品陳列棚スキャンロボットをウォルマートがテスト導入
【SUMMARY】
・アメリカの小売店の売り場環境はお世辞にも良いとは言えない現状
・商品陳列棚をスキャンし在庫やプライスタグ等を確認できるロボットを導入
・アマゾン対策を強化しているウォルマートの新施策のひとつ
【STORY】
ロボットと人間が協働する姿が当たり前となる時代の到来を、また一段と早めるかもしれない取り組みが話題になっています。
小売業界において、Warehouse(倉庫)作業へのロボットの導入は、既にアマゾンで4万5000体が導入・稼働するなど、各所で現実のものとなっており、既にロボットが重要な役割を担っています。
しかし、小売業界の実店舗の売り場においては、ご案内・受付ロボットを除き、ロボットが働く姿を目にすることはまだあまりありませんでした。
ところがこの状況が劇的に変わってくるかもしれません。
アメリカ最大の小売店であり、アマゾンを競合として注視しているウォルマートが、あるロボットを売り場にテスト導入していたのです。
Source THE REUTERS
売り場を巡回するこちらのロボットは、まずおひざ元のアーカンソー、そしてペンシルバニア、カリフォルニアの数店舗でこっそりとテスト導入されていました。
ウォルマートが導入した高さ2フィート(0.61m)のあからさまなロボット体のこちらのマシンは、売り場の棚をスキャンしながら巡回するSelf Scanning Robotです。
カリフォルニアに拠点を置くBossa Nova Robotics社がプロデュースしました。
Source THE VERGE
伸縮性のタワーアームには、棚をスキャンするためのライトとセンサーが備わっています。ロボットはスタンバイ時には充電ドックで待機していますが、ひとたび従業員がミッションを与えると、売り場へ出ていきます。
売り場の巡回をスタートしたロボットは、陳列棚をスキャンしながら商品在庫がなくなっているアイテムをチェックしたり、プライスタグの誤りを見つけたり、また商品が間違って陳列されているエラー等を葉青櫛、そのデータを商品売り場管理を担当している従業員にアップデートします。
テスト導入の結果を経て(ロボットの生産性は人間の50%増し&棚のスキャンをより正確に3倍の速さでこなすことができた)、今回さらに50店舗以上へのこちらのロボットの導入を決定したウォルマート。
この背景には同社が最重要項目としているアマゾン対策があることは言うまでもありません。先般も、アマゾンプライムに対抗するため、ウォルマートは35ドル以上の買い物で2日間での無料配送をスタートさせました。
今回の取り組み発表には、こうした対アマゾン対策をさらに強化していくという同社の決意と、最新テクノロジーの導入を積極的に進めていくという同社の姿勢が強く表れています。
売り場スキャニングロボットの導入を紹介した動画はこちらでご覧ください。
" Walmart Tests Automation to Scan Shelves, Free up Time "
※Walmart USA Official Website
http://www.ikea.com/hk/en/
※ニュースソース
※THE DRUM
http://www.thedrum.com/news/2017/10/26/walmart-has-rolled-out-shelf-scanning-robots-some-its-stores
※THE VERGE
https://www.theverge.com/2017/10/27/16556864/walmart-introduces-shelf-scanning-robots