"ファーストフードのハンバーガーは1個$5まで"の壁に"最もアメリカらしい"愛国ハンバーガーが挑戦!
"ファーストフードのハンバーガーは1個$5まで"の壁に"最もアメリカらしい"愛国ハンバーガーが挑戦!
読者の皆様、こんにちは。
アメリカのファーストフード業界内での商品価格設定には
「5ドルの壁」
があるのをご存知ですか?
Picture:Screenshot from Rumbling Tummy
ハンバーガーやサンドウィッチ、ラップ類などのメインメニューの
単品価格が1個5ドルを超えると、消費者に受け入れられないという
暗黙のルールのようなものが存在しているのです。
昨年、「ウェンディーズ」が試験的に「ブリスケットビーフチーズ
バーガー」を5ドル99セントで販売したという報道がなされましたが、
結局昨年9月に正式販売となった時には、「プルドポークチーズバーガー」
(写真下)として4ドル99セントでの登場となりました。
Picture:Screenshot from Billboard
また同じくウェンディーズから先月お披露目された「ハラペーニョ
フレスコスパイシーチキンサンドウィッチ」や「ベーコンアンドブルー
オンブリオッシュ」も同じく5ドルの壁をわずかに下回る4ドル99セント
の設定になっています。
他にも、「ジャックインザボックス」の「スパイシーシラチャバーガー」
は4ドル59セント、「バタリージャックアップスケールバーガー」は
4ドル49~79セントの設定ですし、「マクドナルド」が最近お披露目した
「サーロインサードパウンドバーガー」(写真下)も4ドル99セントの
価格設定になっていました。
Picture:Screenshot from Brand Channel
こうしたウェンディーズやマクドナルド、バーガーキングなどの
ファーストフードチェーンのハンバーガーは、アメリカでは
「Quick Service Burger」と呼ばれていますが、こうしたファースト
フードチェーンを少しだけグレードアップした飲食店群の提供する
ハンバーガーは「Casual-dining burger」、「Fast-casual burger」
などと呼ばれています。
そして後者の価格設定おいては、5ドルの壁はなく、例えば「シェイク・
シャック」の「シャックバーガー」は5ドル19セントから、「スマッシュ
バーガー(シカゴ店)」でのハンバーガーは最低価格は4ドル99セント
ですが、最高値商品は単品で7ドル29セントの商品も展開しています。
さて、このファーストフード業界の5ドルの壁に今回果敢に挑もうと
しているのが、米西部・南西部に1400店舗近くを展開している
「Carl's Jr/カールスジュニア」
と、同チェーンの姉妹チェーンで、米東部・中西部などに店舗展開
をしている
「Hardee's/ハーディーズ」
です。
Picture:Screenshot from Hunt for Freebies
ちなみに「カールスジュニア」は1989年から大阪に6店舗出店して
いましたが数年で撤退してしまいました。しかし、今年の秋ごろにも
「ミツウロコグループホールディングス」と提携し、日本に再進出
を果たすことが報道されたのが記憶に新しいところですね。
さて、アメリカでは、今月25日が「メモリアルデー」、そして7月4日の
「インディペンデンスデー」と、全米各地で様々なイベントが開催
され、一年の中でも国民の愛国心が高まる時期がやってきます。
また、これから夏にかけては、屋外で「BBQグリル」を用いてつくる料理や
ホームパーティーなどが一層盛んになってきます。
そしてこのアメリカ人の愛してやまない行事「裏庭BBQ」に欠かせない定番
メニューと言えば、ハンバーガーにソーセージ、そしてポテトチップスです。
この3つのアメリカ人の最愛アイテムを1つのハンバーガーにぎゅっと凝縮し、
これぞ最もアメリカ的なハンバーガーだとして5月20日から販売されるのが、
「The Most American Thick Burger」
Picture:Screenshot from Huffington Post
こちらは、縦半分にしたソーセージに、ポテトチップスブランド「レイズ」の
ケトルクックポテトチップ、100%ブラックアンガスビーフのパティという3つの
最愛アイテムに、アメリカンチーズ、トマト、レタス、ピクルス、ケチャップと
マスタードをバンズで挟んだハンバーガー。
1030カロリー、脂質64グラム、塩分2350ミリグラム
という、ヘルシー志向などどこ吹く風といった呈の強烈なハンバーガーに
なっています。
6月1日からは、"Patriotic/愛国ムードあふれる"TVコマーシャルもオンエア
予定。出演するのは人気のロデオ騎手、ダグラス・ダンカンに、美人
モデルのサマンサ・フープス。
Picture:Screenshot from Business Wire
星条旗柄のビキニに身を包んで、ジャグジーバスに入り「最もアメリカらしい」
ハンバーガーをほおばる美女モデルに、自由の女神像、ロデオ騎手が運転する
ピックアップトラップという、これぞアメリカという内容になるのだとか。
とここで今回のハンバーガーの発売にあたって多くのアメリカ人から聞こえて
きそうなのが、
「ベーコンは???」
という質問の声です。
ベーコンももちろんアメリカ人最愛アイテムの一つですし、ハンバーガー
に挟んでNGな食材でもありません。
これに関して、カールスジュニア、ハーディーズ両チェーンのCMOを務める
ブラッド・ハーレイ氏は、
「もしそう考えるなら、ソーセージだって(ベーコンと同様に)塩漬肉
だし、ハンバーガーに同じような風味を与えてくれるよ」
と回答しています。
個人的には、これ以上の食材を挟んでくれなくとも良いと思ってしまいますが、
アメリカの人たちがこれまでのタブーを破った5ドル越えのハンバーガーに
どのような反応を示すのか、明日からの販売経過が楽しみです。
※ニュースソース
※Bro Bible
http://www.brobible.com/life/article/carl-jr-american-hamburger/
※Huffington Post
http://www.huffingtonpost.com/2015/05/14/carls-jr-most-american-thickburger_n_7285596.html
http://www.huffingtonpost.com/burgerbusiness/has-carls-jr-smashed-the_b_7324272.html
※abc
http://abcnews.go.com/Health/wireStory/carls-jr-hardees-top-burger-hot-dog-chips-31038682