Vol.9
「クラウドで働くマーケターのコラム」
今までマーケターコラムにて自分の考えとかいろいろ書かせて頂いておりますがちょっと目線を変えてみようと考え、FreakOutさんに話を聴いてみることにしました。
まず、FreakOutさんってイケイケらしいという根も葉もない噂を知っていたのでまずは大阪支社長の高松さんに突撃しました。
実際、FreakOutって何してる会社ということは敢えてあまり書きませんが世界的にDSP事業を中心にWEBマーケティングを行っている会社さんです。少し前にマザーズに上場を果たした点もイケイケですね。
ちょっといろいろ突っ込んで聞いてみたいと思います。
⇒聞いた人
FreakOut関西支社長 高松誠一さん。既にイケイケ感がありますね。
経歴もまだ若いのにいい感じでイケイケでした。爽やか好青年です。
じゃ、早速ですが質問してみます。
■大阪に来てみてどうですか?
東京のクライアントや マーケットの違いって感じますか?
高松:そうですね。感じてますよ。特に効果とか成果に対してシビアだなと感じます。コスト管理の観点で見ると先進的な面も感じています。
筆者:イケイケな返答を予定していましたが返答がかなり真面目で拍子抜けしました。
■では、東京のマーケティングは先進的じゃないと??
高松:マーケティングテクノロジーという観点で見れば東京の企業の方が積極的なイメージです。ただし、テクノロジーベンターとしては在阪企業に対しても高い水準でマーケティングテクノロジーを推進していきたいと思っていますし、我々がエリアに拠点を置くことの意義はそこにあるべきだと考えています。
■東京ってどうテクノロジー使っているんですか?
高松:そもそも先進的なことにチャレンジングな予算を持っているクライアントが多いというイメージがあります。
短期的には事業成果に直結しなくとも投資として、長期的な視点でマーケティングテクノロジーと向き合っている感じですね。ここは予算に対する、事業成果に対する考え方が在阪企業とは少し異なるかなと。
■関西の企業も挑むべきだと思いますが?
高松:事業の拡張性を求めていくのであれば是非活用していただきたいと思いますね。ただし推進する側としてはベンター側の準備が非常に重要だと思っています。
それはマーケティングテクノロジーを活用することで、どういった事業成果が見込めるのか、導入から検証、そして実行後の成長までのロードマップを具体的にを描き、設計することです。
マーケティングテクノロジーをツールとして使うことを目的としてしまうケースがまだまだ多く感じますので、この辺りはベンダー選定のポイントでもあると思います。
■世間ではDSPの会社ってイメージですが、それについてどうお考えですか?
高松:もちろん、DSPベンターとして国内初の会社ですので、DSPベンダーという側面も大事にしたいと思っています。
ただし、いわゆる一般的なメーカーの営業のようにプロダクトセールスに固執するのではなく、デジタルマーケティング/アドテクノロジー全般に精通する会社だというポリシーは理解いただけるようにしたいと考えてます。
■実際、高松さんとしてはいかがですか??
高松:事業会社側にいた経験はないので、広い意味でのマーケティング全てに理解が有るかというと、そうではないでしょうね。(笑)
ただそこは、広告代理店様や事業会社様とチームを組んでマーケティングテクノロジー分野のプロフェッショナルとして貢献できる人材や会社でありたいと考えてます。。
■DSPってぶっちゃけ効果でないんじゃない?
GDNとYDNがイケイケで広告予算や効果を出してると思いますが?
高松:ディスプレイアドネットワークという業態の括りで考えるとDSPベンダーはあくまでも仲買になるので、自分たちが介在することの価値を改めて考えています。
最近では我々の考えるDSPを再定義しようとしています。仲買人としてオーディエンスをサプライサイドから横流しするだけではなく、オーディエンスの意思決定の“タイミング”を捉えるような、そんな創造的な1imp(インプレッション)の創出が目下の目標になります。
■東京と関西の営業やクライアントでどんな人材が足りてないと感じますか?
高松:そうですね。まだまだ枠売やプロダクトセールスに寄った考え方の営業が多い気がします。
将来的にはテクノロジーを理解して、それを使いこなした上で人間にしか出来ない(=機械にはできない)よりクリエイティブな、創造的な仕事ができる人材が広告業界では市場価値が高まっていくと考えています。
今となっては、システムインテグレーター(SIer)などが広告/マーケティングの領域に参入してきていますが、ただテクノロジーに詳しいだけでは生活者を惹きつけるようなマーケティング施策は成立しないでしょう。
アートな、クリエイティブなナレッジも共存させる“アート&サイエンス”という考え方を持つことの出来る人材が重宝されていくでしょうし、フリークアウトにはその素養が備わっていると思います。
■先駆者として、今後どうマーケットをリードしたいですか?
高松:プロダクトアウトではなくて、マーケティング起点にたったコンサルティングの付加価値を高めて行きたいです。広告効果の最適化をすることだけでなく、事業会社様の事業の拡大にコミットしていきたいと思います。
■では、最後に高松さんにとってのマーケターとはなんですか?
高松:事業の課題や戦略を自分事化して考える事(人)ではないでしょうか。
最後に。。。。
意外と思っていたよりも真面目に答えて頂きました。
もっと突っ込んだ話をぜひ次回はしたいところではございますが、東京以外のマーケターや広告マンもたくさんいらっしゃるので今後エリアの人の話も聞いてみたいなと感じるインタビューでした。
ぜひ関東圏以外の方で、ぜひ自分もという方がいらっしゃればお声掛け頂きたいことろです。
では、また次回。
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