【イベントレポート】グロースハッカー・カンファレンス 5/28(水)@表参道文房具カフェ
■グロースハック・カンファレンスを開催しました
さる先月5月28日(水)、表参道にある文房具カフェにて、KAIZEN platformのCEO須藤憲司さん、クックパッド プレミアム会員事業部長加藤さんをお迎えした「グロースハッカー・カンファレンス」を開催いたしました。
※事前告知記事はこちら
おかげさまで前売りのチケット定員25名分は完売となり、当日も開始定刻にはほぼ満席に。
お集まり頂いた方は、企業でマーケティングに携わる方をはじめとし、商品開発部門、新規事業の立ち上げ、Web広告・マーケティング、Web制作、人材開発・・・といった「にっぽんのマーケター」的にいうところの「マーケター」の皆さん。
会場にはプロジェクターとマイクが用意され、これから始まるお二人のセッションに期待が高まります…。
■スタートはKAIZEN platform 須藤さんより
ご参加の皆さんよりドリンクの注文を訊き終えるやいなや、まずは須藤さんより「グロースハック」とそれを加速するサービス「planBCD」に関するお話が始まります。
「planBCD」はwebのUI改善を「手間なく、リーズナブルに」実現するためのサービス。驚くほど簡単に“高速 PDCA を繰り返し、改善させつづけることができる”夢のようなソリューションを提供してくれるのです。
やることは多けども時間のないマーケターの方々や「グロースハッカーなんてそうそう簡単につかまらないが、webの改善はやらねば」と頭を悩ませるweb担当者の方は、ぜひ一度サービスの説明をご覧になってみては?
※planBCDのご紹介はこちら
■クックパッド加藤さんからはクックパッド プレミアム会員について
続いて、加藤さんより、主にプレミアム会員事業を中心としたサービス成長の経過と実績についてお話をいただきました。
加藤さんはもともとwebのご専門というわけでなく、公認会計士の資格を持ち、監査業務に携わってらした方。クックパッドへ入社後は、IRや予算策定など経営に近い部門でご活躍の後会員事業部の事業部長に就任され、プレミアム会員事業を急成長へ導きました。
その成功の裏には、膨大な数の「ABテスト」(AとBという2パターンに留まりませんが)があり、数字のモニタリングがあり、つまりグロースハックの実行がありました。おそらくここに加藤さんならではの経営的な目線、数値データへのセンスが生きているのではないかと想像します。
また、それを叶えるための社内独自開発のツールからはクックパッドの技術力の高さが垣間見えました。
「有料会員を増やすために、つい機能追加をしたくなるが、必ずしも効果的ではない」「クックパッドのユーザには、ボタンの文言はオーソドックスなもの」などなど・・・ここには書ききれないほど多くの実例を交えてお話いただきましたが、それも事例をどんどんシェアしようという加藤さんのポリシーのもと。
他のサービスではターゲットもコンテンツも違いますから、まったく同じことを真似してもうまくいくとは限りません。しかしながら、プロセスや考え方という意味において多くのヒントを得られたのではないでしょうか。
■現場では熱く鋭い質問が多数寄せられました
その後は、事前に寄せられたものに加え会場の皆さまからもご質問をあげていただき「ここでしか話せない」セッション開始。
「グロースハッカーはそもそもどこにいるのか?」
「グロースハッカーという存在は将来的にどうなっていくか?」
「ユーザインタビューとの結果の差異はどちらを優先すべきか?」
「KPIの設計はどうすればよいのか?」
・・・
実際にグロースハックに立ち向かっている皆さまだからこその鋭い質問に、須藤さん・加藤さんも真剣にお答えをくださいました。
回答は現場にいらした方々のみのお楽しみということで・・・。
■会場にはドリンク+フードの用意も
当日はアルコール含むフリードリンクに加え、美味しいお食事のご用意もあり、カンファレンス中にみなさんのテーブルに運ばれていきます。
ちょうどお腹のすく時間帯ですから、食事を楽しみながら話を聞けるのがこの会場の魅力でもありますね。
文房具カフェはお食事も美味しいので、お近くにお越しの際はランチや軽食は勿論、お酒をいただきながらのディナーなど、召し上がってみてください。
■にっぽんのマーケターによるグロースハックの幕開け!
当初は「グロースハッカー」を特殊な存在として捉えていた部分が個人的にはありました。WebプロデューサーとWebディレクターとマーケターとデザイナーとエンジニアのハイブリッドのような新人類的な存在を想像して…。
しかし、この場に参加して感じたこととしては「グロースハッカーはwebマーケターの延長線上」にあるものであり、webを運営する以上成長させる以上ある意味至極真っ当な、当然なことをするのが「グロースハック」だということ。
いずれは「グロースハッカー」という存在が意識されなくなる、誤解を恐れずにいえば(あえて定義されるべきものでなくなるという意味で)消えていくものなのかもしれません。
我々「にっぽんのマーケター」としてはグロースハッカーをとりあげたイベントは初の試みでしたが、その幕開けにふさわしい有意義なお話をたくさんお聞き出来ました。
ご登壇いただいた須藤さん、加藤さん、そしてお越しくださった皆さま、改めてありがとうございました!
最近注目が高まっているとはいえまだまだこれから。
日々グロースハックに挑み続ける方、グロースハッカーを探す方、また情報交換・意見交換の場を持ち、にっぽんのマーケターの皆さまのグロースハックを高める一助になっていきたいと思います。