カメラアプリでブランドの定着と拡散を
Vol.1
「ロゴ×マーケティングで行こう!」
こんにちは。ロゴ×マーケティングで行こう!の遠島です。
ブランドをいかに成長(グロース)させてゆくか。
そんな事例をたくさん紹介していきます。
Vol.1の今回は、スマホのアプリを使ったケースです。
宮﨑あおいさんのCMでもおなじみ。女性向けの人気アパレルブランドである、アースミュージック&エコロジー。
2013年の10月にリリースされた同社公式のカメラアプリ『earth photo & diary』が根強い人気です。
このアプリは、写真の加工ができて、日記がつけられるという、これだけ聞けばどこにでもありそうな内容。
でもこの写真加工に、アースミュージック&エコロジーのブランドの定着と拡散をさせるすごいシカケがありました。
スマホで撮った写真や保存されている写真に対して、アースミュージック&エコロジーのロゴを入れたり、CMなどでよく耳にするキャッチコピーを入れることができます。
たったそれだけで、どんな写真でも、アースミュージック&エコロジーの広告になったかのような雰囲気になってしまうのです。
これは、同社のロゴや世界観など、これまでの一貫したブランディングが人々の間に確実に浸透していた証拠。僕はあらためてこのブランドのすごさを再認識しました。
ファンの人たちに向けては、このアプリを使って楽しんでもらうことで自分がブランドの一部になり、そのイメージがさらに定着しそうです。
そして、このアプリが爆発的にヒットした要因はソーシャル上の拡散にあります。
ネットユーザーたちが、もともとのブランドイメージとはかけ離れた写真を使って楽しみはじめ、それをソーシャルメディアにアップし始めたのですね。
twitter上でハッシュタグ「#earthphoto」を検索するとおもしろ画像がたくさんヒットします。
今でもどんどんアップされていっています。
リーガルハイでearthやってみた。元気になった。 pic.twitter.com/G94xmZq8bk
— ゆうた (@yu_ta139) 2013, 10月 17
#earthphoto #エス最後の警官 pic.twitter.com/VvYIwuVWeP — 浅羽ネム (@800Wa) 2014, 1月 29
君がマフラーを 巻いてくれた。 涙でた。 #earthphoto by pic.twitter.com/K0jgnCbSVJ — 進撃の巨人 (@singeki_kyojin1) 2014, 1月 30
アーユーオーケー?うん、アイムオーケー。#earthphoto pic.twitter.com/GCQCwKa7iN
— 清水弘幸/hiroyuki (@hiropiter) 2014, 1月 11
こんなことが起こるのは当然の流れ(?)とも言えそうですが、ブランドを持つ企業側からしてみたら、こういった想定外の写真はとってもリスク。
しかし、ソーシャルメディアでバズる写真たちは、センスあるミスマッチ感が醸成された極上のパロディ。
これらを見ていると、「アースミュージック&エコロジーの世界観は、この写真のイメージの対極である」という具合に、かえってブランドイメージがくっきりして、強固なものになるとも言えるのではないかと僕は感じます。
面白画像として拡散されていけば、今までリーチできなかった層にもブランドを伝えることができるのです。
ある程度認知されているブランドをさらに一段上に持って行くために、とても上手い方法なのではないでしょうか。
earth photo&diary | earth music & ecology アースミュージック&エコロジー / クロスカンパニー