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ビジネスサイドと消費者の「通訳」

猪熊 真理子 いのくま まりこ さん (株)OMOYA 代表取締役

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Q.1 今、いちばん注目しているヒト、モノ、コト

 

女性が豊かに自由に生きていける社会を目指して、女性支援の活動を10年近く行っていますが、今は社会的にも女性の活躍に注目が集まっている時代。
“女性が女性らしさやその人らしさを活かして活躍できる社会”に最も興味があります。
昔からの「女性らしさ」の価値観は、ライフスタイルの多様化、女性の社会進出によって新しい価値観、新しい「女性らしさ」へと変化しつつあります。

これからの時代を女性が幸せに自由に生きていくためには、旧来型から新しい価値観へとパラダイムシフトしていく時に起こる意識の改革や、働く女性を取り巻く課題の解決、子育てや介護の課題など社会にあるたくさんの課題を解決していく必要があります。女性たちが自分自身の可能性を限定せず、より自由に幸せに生きていくために、どうやって課題を解決していけるか、社会の中で大きなムーブメントを起こしていくことができるか、ということにいちばん興味があります。

 

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Q.2 私の人生に影響を与えたヒト、モノ、コト

 

一番影響を与えてくれたと思うのは、やはり両親です。
私の両親は、幼い頃から充分すぎるほどの愛情を注いでくれ、小さい頃から今に至まで「私自身」を信じてくれました。
父はいつも正しく、公正な人で、大人も子どもも裕福な人も貧しい人も、どんな役割を持っている人にも優劣はなく、一人ひとりの命の重さは同じで、「公明正大」な心を持つことを教えてくれました。
母や母性豊かな女性で、ありのままの私を信じ、いつでも一番の味方で、どんなことでも信じて応援してくれました。
「世界中の人を敵に回しても、両親だけは自分を信じてくれる」、そういう確かな居場所を両親が与えてくれたからこそ、自分の信じる道を自由に歩けるのだと思います。

 

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Q.3 今のお仕事のおもしろさ、難しさ

 

私たちの仕事の中でも企画・マーケティングの事業は、まさにビジネスサイドと消費者の「通訳」になることが重要です。経営者や創業者の想いや、 商品・ブランド・サービス・その街に込められた想いを、消費者や世の中に伝わるように伝えること。
また、マーケットにある潜在的なニーズを探りだし、想いが生活者の幸せに繋がるような企画や事業へと共に成長させていくこと。
そこには目に見えない想いが必ずあるので、その想いを大切にできる「想い屋」のような存在でありたいという気持ちも込めて、OMOYAという会社名を決めました。
マーケティングの仕事をしている中で、新しいコトやモノを生み出して、そこに新たな価値が生まれ、新たな生活の幸せを生むような瞬間に一番の喜びを感じます。


写真=三輪憲亮
撮影協力=EBISU KITCHEN

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プロフィール
猪熊 真理子

猪熊 真理子 いのくま まりこ

(株)OMOYA 代表取締役

東京女子大学文理学部心理学科卒業。2007年(株)リクルートに入社。「ゼクシィ」や「Hot Pepper Beauty」などの事業で事業戦略、ブランドプロモーション戦略、マーケティングなどに携わる。2014年2月にリクルートを退職し、3月に株式会社OMOYAを設立。株式会社OMOYAでは、主に女性消費を得意とした、経営・ブランドコンサルティングや企画マーケティング、組織のダイバーシティーマネージメント改革、企業内の女性活躍推進などを行う。認定心理士。

 

※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです

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