Vol.11
「ニューヨーク発!マーケ最新事情」
つい最近フェイスブックのライクが絵文字化され「リアクションボタン 」として導入されたことがニューヨークはじめアメリカ全土で話題を呼んでいます。たまたま今回ごはご縁があり、フェイスブックの社員から直接いろいろと最新のソーシャルメディアの事情やトレンドに関して聞くことができました。
そこで今回は、フェイスブックの社員から直接学んだ事を2016年にマーケターとして知っておきたい3つの事 としてお届けいたします。今後ソーシャルメディアマーケティングを企画される方、または現在企画中の方、是非ご参考ください。
(GIF:フェイスブックのニュースリリースより。)
朝、皆が起床後トイレ前にまずする事とは?
突然ですが↑、答えはお判りでしょうか?アメリカのモバイルユーザーの約8割の人が朝起きてトイレに行く前にまず一番最初にする事。それはスマートフォンを見る事 なんだそうです。アメリカでは2017年にはスマートフォンユーザーが人口の約68%を占める事が見通されており、スマートフォンは今後も生活の中でより身近な存在になっていくと思われます。
5,000,000,000,000,000,000 bytes(バイト)、さて一体何の数字でしょう?
ゼロが・・18個・・・です。あまり見ることのない単位ですが、5百京バイトというのは、石器時代から2003年までに作られたデータの量を示しています。この量のデータ、実は2014年以降、一日で作られるデータの量 となりました。文字通り、桁外れで分かりづらいかと思いますが、1バイトは約1文字の量と相応します。なので約5百京文字相応の情報が日々作られている事となります。
このように情報が氾濫する時代を迎えたデジタル界、今後はモバイル機器やスマートフォンを中心にし人々が生活をするなか、今後コンテンツの企画やクリエイトする側はどのような事を考えたり注意するべきなのか?その点を以下、3つのポイントにまとめました。
フェイスブックの社員から聞いた3つの事
1.モバイルがすべて。“MOBILE IS HERE.”
1日1人あたり平均約40分。これはアメリカのモバイルユーザーが一日フェイスブックを閲覧・滞在している平均時間です。モバイル利用時間の全体でいうと約2割の時間をフェイスブックで過ごしている 事となります。もちろん、リーチがしたいターゲットにもよりますが、アメリカではモバイルファーストが今後デザインやクリエイティブではデフォルトとなりつつあります。モバイルファーストを分かりやすくシンプルに言い換えてみると「コンテンツの親指一本化」 となるかと思いますが、今後は親指一本でもエンゲージメント(ユーザーとの関係構築)を深める事ができる動画やその他のメディアフォーマットでのクリエイティブ は今後増々重要となるようです。
例)マクドナルドのフェイスブックは動画のクリエイティブが人気。
Smell the Wonderful
Wake up and smell the wonderful. Click to perk up your ears. #coffee #lifesaver #McCafe
Posted by McDonald's on Friday, February 26, 2016
2.革新的なクリエイティブを。“CREATIVE INNOVATION.”
フェイスブックではモバイルで図れるエンゲージメントをより促進するためにいろんなメディアフォーマットを取り入れるなどしています。以下一部の例ですが最新のフォーマットをいくつかご紹介します。
360度ムービー:ユーザーの意思で映像が360度回転し、ユーザーの選ぶ角度の動画が見れる360度ムービー。
シネマグラフ:写真?いや、動画?気になる「動画像」で観客の注意を引くシネマグラフ。
Have you tried making a cinemagraph portrait for your Facebook profile video? Try for free. Check out the tutorial: http://blog.flixel.com/new-facebook-profile-videos
Posted by Flixel on Wednesday, February 17, 2016
3D画像:オーディエンス側はバーにいるかのような感覚を3D画像で演出。
イマーシブキャンバス:いろんなメディアフォーマットを使い、よりスマートフォンの枠を使いダイナミックにストーリーを展開。
VIDEO
カルーセル:複数の写真で広告をシリーズ化。行動喚起ボタンも伴ったコンバージョンを狙うメディアフォーマット。
(Gif:フェイスブックより)
3.ゴールとファネルの明確化。 “DRIVE BUSINESS OJBECTIVES”
ブランドの構築が狙いなのか、それともサブスクライバーの構築が狙いなのか、キャンペーンの目的や用途に応じ、オーディエンスが利用しているデバイスを踏まえたうえで、これら上記のようなメディアフォーマットを使ったキャンペンをする事が今後重要になるとのことでした。
いかがでしたか?
今後ソーシャルメディアでキャンペンを企画する際に参考にしていただければ幸いです!
《内田洋子さんへの質問・ご相談・お仕事のご依頼はこちらから》