アメリカ発。"B抜きワード"の利用を推奨する言葉遊びで若い女性にリーチ。ミツバチの保護と販売増をW実現するバーツビーズ

ヒューレット秦泉寺 明佳 [記事一覧]

愛媛県出身。大学卒業後、広島〜東京〜アメリカと移り住んだフリーランスライター。 通訳、英会話講師など英語スキルを生かした活動も行っています。趣味は料理、ホームパーティー、水泳、ハイキング。各国のユニークな広告やTVコマーシャルのウォッチで一日を費やしてしまうことも。

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アメリカ発。"B抜きワード"の利用を推奨する言葉遊びで若い女性にリーチ。ミツバチの保護と販売増をW実現するバーツビーズ

 

 

 

読者の皆様、こんにちは。

 

 

"BURT'S BEES/バーツビーズ"

 

 

というブランドをご存知ですか?

 

 

 

女性の方なら店頭や雑誌で多くの方が目にしたことがあると思いますし、実際にブランドの製品を使用したことがある、愛用しているという方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

正解はこちら。

 

 

burtsbees写真01
Picture:Screeen shot from MARSHLAND PHARMACIES

 

 

※BURT'S BEES official website
http://www.burtsbees.com/

 

 

 

バーツビーズは、アメリカ生まれの人と環境に優しいナチュラルパーソナルケア(自然派化粧品)商品のブランドなのです。

 

 

 

ブランド名に「BEES/ビーズ」と入っているように、ミツバチ(ハチミツ)と縁の深い同ブランド。

 

おじさんの顔(創業者がモデル)とミツバチの絵のパッケージでもおなじみです。

 

 

 

さて、バーツビーズの起源は、1984年の米メーン州での誕生に遡ります。

 

最初からコスメを製造していたのではなく、事業の始まりは、創立者の一人Roxanne Quimby(ロクサーヌ・クインビー)が、同じく創立者のBurt Shavitz(バート・シャビッツ)が営んでいた養蜂業のハチミツを作る過程で出てくる副産物のミツロウを利用して、キャンドルを作り販売したことです。

 

 

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Picture:Screeen shot from ROCKIN MAMA

 

 

 

ちなみに創業当初のオフィスは、年間賃料150ドルの廃校の一室だったそうです。

 

 

その後、1989年位ニューヨークのブティックから数百個のキャンドルの注文が入ったことをきっかけに事業が拡大し始めた同ブランド。

 

ちょうどそれと時を同じくして、クインビーがバートが所有していた19世紀に書かれた養蜂やホームメイドのパーソナルケア製品レシピについて記載されている本を読んだことがきっかけとなって、石鹸や香水、そして現在ブランドを代表するプロダクトとなっている「ビーズワックスリップバーム」などの生産・販売もスタートさせました。

 

 

 

日本へは一度上陸するも惜しまれつつ2014年8月に販売終了していましたが、2015年10月からは「ブルーベル・ジャパン株式会社」が新たな代理店となり日本再上陸、そして去る2016年3月9日にルミネ新宿店に日本初のブランドショップがオープンし、今また話題になっています。

 

 

 

 

さて、アメリカのみならず世界各国の女性に誕生以来30年以上にわたって愛されている同ブランドは、アメリカにある3施設から出るごみはゼロを達成していたり、パッケージには使用済みリサイクル物(PCR)をなるべく多く利用する、またThe Greater Good基金という非営利慈善機関を立ち上げ、ミツバチの保護、サステイナブルな農業のサポート、現在本社のあるノースカロライナ州ダーハムの地域社会のサポートなどを行うなど、その社会貢献性、環境保護を重視しまた実践するブランド姿勢も支持されています。

 

しかし、2006年頃からミツバチの数が激減しているという報告が各所からなされ、「CCD/蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん)」というミツバチが原因不明で大量失踪する現象を指す言葉が出てくるなど、同ブランドにとっても大切なミツバチの存在が脅かされている現実があります。

 

 

そうした状況に対し、継続的にミツバチの保護活動やその支援を行っている同ブランドが、SNSを使ってユーザーを巻き込みながら現在展開しているのが、

 

 

" Bring Back The Bees "

 

 

というキャンペーン。

 

 

 

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Picture:Screeen shot from BURTS BEE'S Official Website

 

 

 

そして、ミツバチたちに戻ってきてもらおう(個体数を増やそう)というキャンペーンのゴールを達成するための方法が、なかなかユニークで話題になっています。

 

 

キャンペーンを告知する場面では、

 

 

" Let's Lose The B's "

 

 

すなわち、アルファベットのBを使うのをやめようと、ユーザーに呼びかけている同ブランド。

 

 

 

上の写真でもよくみるとわかりますが、「BURT'S BEES」と書かれているべき、左上の赤字のロゴから「B」が消えています。

 

 

 

同じように、ユーザーにはSNSに投稿をする際に、いつもの単語や文章から「B」のところを抜いた形で投稿し、そしてハッシュタグ#BringBackTheBeesとつけてもらおうとしています。

 

そして指定のハッシュタグがつけられた投稿一つにつき、1000の花の種を同ブランドが寄付し植えつけることで花を増やし、そして送粉者であるミツバチを増やそうというのです。

 

 

 

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Picture:Screeen shot from BURTS BEE'S Official Website

 

 

 

また、6月30日まで展開される今回のキャンペーンに合わせて、「B」の部分がうすーくプリントされたユニークなパッケージの限定リップバーム(1つ3ドル)も登場。

 

ワイルドチェリー、ピンクグレープフルーツ、ココナッツ&ペアーという3種類のフレーバーは、いずれもミツバチの介在なくして存在しないものだから選ばれたのだそうです。

 

 

こちらの商品も、1点購入される毎に、同じように1000の花の種が寄付されるとのこと。

 

 

 

burtsbees写真05
Picture:Screeen shot from BURTS BEE'S Official Website

 

 

 

同ブランドがキャンペーンを通じて達成したいゴールは、10億本の野生の花を咲かせること。

 

既に続々とキャンペーンの主旨に賛同したツイートやインスタグラムへの投稿がなされているようですし、ゴールへの到達がいつになり、また喜ぶミツバチたちのダンスがより多くみられるようになるのかが楽しみです。

 

 

 

" Bring Back The Bees "キャンペーンの告知動画はこちらから。
 

ちなみに動画タイトルから「B」が抜けているのは、書き間違いではありませんので念のため。

 

 

" A ig idea from urt's ees "

 

 

 

 

 

※ニュースソース

※People
http://stylenews.peoplestylewatch.com/2016/02/24/behind-the-scenes-of-lea-michele-and-burts-bees-partnership/

※InStyle
http://www.instyle.com/news/lea-michele-new-burts-bees-campaign

※teen VOGUE
http://www.teenvogue.com/story/lea-michele-burts-bees-interview

※Media Post
http://www.mediapost.com/publications/article/270885/burts-bees-plays-alphabet-game-to-save-furry-inse.html

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