Vol.3
「クラウドで働くマーケターのコラム」
iPhoneが国内で発売された日をパッと答えられる人というのが、
「ちゃんとしているかどうか」の自分の中でのひとつの指標です。
その後は、皆様のご承知の通りの時代の流れのなかで
国内においてざっくり日本の半分くらいまで、各キャリアを通して
スマートフォンが人々の手元へ浸透していきました。
スマートフォンの普及にかかっている時間は、国内では今年で約6年目。
その中で微妙に自分の中で変化しているもの。していること。
また、並行して周りの人々の変化。
購買、情報の取得など様々なものが大きく変化しています。
そこで問題なのが、その変化した状態がもはや『当たり前』として受け入れられていることです。
確かに『当たり前』の環境といえるほどに浸透している昨今ですが、その背景に気づかず、
当たり前に慣れすぎている状態でマーケティングを行うのは非常に危険だと思います。
スマートフォン広告を販売するのはなぜ?
スマートフォンからECサイトでお客様が商品を買うのはなぜ?
私も当初こういう発想ができませんでした。
前職の福岡時代の先輩(沖縄の社員旅行ではいつもモノマネをされるS.Tさん)に
『考えろ!』『なぜ?』『おまえ、ちゃんと理解してんのか?』と
毎日怒られていたのを思い出します。
要するに、スマホ広告を売ることやスマホからの購入が増えるのは以下です。
・状況⇒2000年代中盤に、国民にガラケーが普及しきる。
・キャリア⇒パケ・ホーダイで、Mailばっかりで通話しない。電話会社儲からない。
・キャリア⇒あ!じゃパケットいっぱい使う端末出そう。
・キャリア⇒じゃーん!スマートフォンだよ!
・キャリア⇒パケ・ホーダイ廃止!二段階定額とかのプラン
・キャリア⇒どんどんパケット使って!あ、店頭の端末のスマホしか置かないから。
・お客さん⇒『スマホしかないじゃん!』
・ 店員さん⇒『いやいや、これが最新です。えー機種ですよ』とよくわかってないけど(内心)
・ お客さん⇒『へー、よく分かんないけどこれしかないしいいか!』
※こんな単純な話ではありませんが、わかりやすくするとこういうことですね。
売るものがこれだからとりあえず説明。
ってな感じでスマホが普及するわけですね。
今では、例えばdocomo社などの料金プラン見ていただくとお分かりの通り、
パケ・ホーダイ⇒カケホーダイにすり替わっていますよね。
こうやって微妙に時代が変化している訳です。
今、スマホを使っているマーケターも、こういう流れの中で
キャリアや世の中の流れの中で“自分はスマホを『持たされている』のだ”という認識をすべきです。
もちろん、そういう環境づくりを心がけるキャリアの戦略やマーケター、広告代理店もいる訳です。
こんな風に、モノゴトの変化には必ず小さい積み重ねがあったりする訳で、
そして、マーケター自身もいち消費者なのです。
コンビニでの買い物や
新しいスニーカーが欲しい気持ち。
など日々の些細な出来事やアクションも誰かの戦略の中で
自分は生きているのです。
今回のコラムの本質は結局、日常の小さな変化と行動には必ず理由があり、
自分が考えているクライアントのマーケティングも
自身の日々の出来事を考えていないと追求ができないのではないかという
ことです。
今思い出しても、前職のマーケターたちは本当によく
『考える』人達でした。
では、今日から自身の日々の行動を見なおしてみましょう。
自宅に帰ったときにコンビニで買ったビールを見て
『あれ?なぜこのビールのブランド、種類を手にしたのかな?』
からきっと始まります。
今後もいろいろ書きたいことはあるのですが・・・
こんな内容がいいとかご希望あればコメントをいただければと思います。
次回は、『検索行動』について書いてみようかと思っていたり・・・
だんだん緩くなるコラムで恐縮ですが、このメディアの
編集チームのみなさまありがとうございます。