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究極のシンプルを、男性にも、世界にも届けていく

村上 佳代 むらかみ かよ さん (株)P.G.C.D.Japan

Part.4

 

■大切なのは『最大公約数』というコンセプトからブレないこと

 

 フランス語で『最大公約数』を意味するP.G.C.D.。多くのアイテムの重ねづけというムダを削ぎ落とし、必要なものだけを必要なだけ使ってほしい。それが根底にある思いだ。それゆえ今後の戦略も、商品ラインナップを増やさず、すでにあるものをより多くの人にリピートしてもらう、ということなのか。村上さんはその問いに対し「それは半分正しく、半分そうではない」と答える。

 

P.G.C.D.とはフランス語で『最大公約数』という意味。無駄なもの削ぎ落とし、必要なものを必要な分だけ使用するお手入れ。まさしく、『最大公約数』でありシンプルである、ということです。

シンプルとは、突き詰めれば究極。
『これだけで大丈夫』と言い切れることが、信頼につながっていると考えています」

「もちろん、すでにあるブランドの商品をリピートしていただくことはとても重視しています。しかしその一方で、サービスブランドの拡大を計画しており、新商品の開発・販売も、積極的に行っていきます。

具体的には今、セレクトショップと男性用ブランド(HOMME)を新たに開発しています。私達がこれまで通りの変わらぬ思いをしっかりと持ってさえいれば、新たな商品ブランドを展開することは十分可能だと思います。大切なのは、根っこの部分。最大公約数という基本コンセプトからブレていなければいいんです

 

■特に男性は、情報を拡散させたい意欲が強い

 

 男性用ブランドは、この4月からスタートする予定。女性と同じく、朝・夜用の洗顔石鹸と化粧水というラインナップで、まずは勝負をかける。

 

「男性化粧品は昔ちょっとしたブームになりましたが、すぐにすたれてしまいました。でもここ数年、特に昨年以降、再び盛り上がってきています。

欧米では、仕事のできるエグゼクティブの方は肌つやがとてもよく精悍。男性もある一定の年齢になると、肌に自信を持つことでエネルギッシュで若々しい印象になります。そのことを伝えていきたいですね。今、メンズブランドのユーザーとして考えているのが、感性の高い層の方。例えば、GIZMODOユーザーや雑誌LEONの読者、さらにTwitterアカウントをフォローしているような、Webリテラシーが高く発信力の強い方々から、徐々に広めていけたら面白いと思ってます。

 

女性と比べ、男性は顔からの皮脂の分泌が多いので、洗顔石鹸で朝晩の洗顔をして頂くことは非常に効果的だと思います。既に使用されているとある男性のお客様は、夜用の「サボン フォンセ」を気に入られて、朝も使われているようです。その泡立ちの良さから、シェービングクリーム代わりに使って頂いているようです。女性では思いつかない洗顔石鹸の使用方法です(笑)。」

 

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また、男性向けラインの販売戦略においては、女性向けでは使っていなかったTwitterの活用を考えているという。

 

「同じSNSでも、FacebookユーザーとTwitterユーザーは微妙に違いがあります。Facebookはコミュニケーションツールとしての役割色が強いですが、Twitterは不特定多数への発信、、情報収集のツールとして使われることが多いようです。

私どもの既存の女性のお客様は、いい情報があればシェアしたいかというと、実はそれほど積極的でもないんです。知り合いには広めるけれど、発信リーダーとなって先頭に立って積極的に不特定多数に広めたい、というほどではいらっしゃらないようです。よって、これまで女性向けのブランドでは、Facebookの広告活用をしてきましたが、Twitterは使ってきませんでした。

今回の、メンズブランドをきっかけに、Twitterも活用してみようと思っています。

 

実は先日、私どもの既存商品を使い始めた男性の方とお話する機会がありました。『使ってみていかがですか?』と聞いたら『すごくいいですね。3㎏痩せましたよ』とおっしゃるんです。気持ちいいので朝と夜にきちんと洗顔する習慣がつき、生活を見直すきっかけになったそうなんです。それでダイエットができたという(笑)。すごく驚きましたし、うれしかったですね。男性は性に合えば、意外と女性以上に夢中になってくれるもの。拡散したいという意欲のある方に、有効な情報を発信していきたいです」

 

男性向けラインと同時に、世界進出も視野に入れている。昨年フランスの「ヴィクトワールドゥラボーテ賞」を受賞したことをきっかけに、いよいよヨーロッパでの販売も開始する。

 

「日本語を話す人だけを考えると、1億数千万人です。でも英語圏とフランス語圏に視野を広げれば、その何倍もの市場があります。少なくとも女性がいる所には、肌をきれいに保ちたいというニーズが必ずある。スキンケア業界自体はレッドオーシャンですが、マーケットニーズが必ず有り、決してシュリンクすることの無い市場です。そういった意味では、非常に魅力的で、私自身としてもやりがいを感じる市場だと思っています」

 

これからも決してブレることなく、究極のシンプルを世界中の女性、そして男性にも届けていきたい。それがP.G.C.D.の、そして村上さんの強い思いである。

 

(終わり)


プロフィール
村上 佳代

村上 佳代 むらかみ かよ

(株)P.G.C.D.Japan

1967年山形県米沢市生まれ。広告系制作会社、デジタルコンテンツ制作会社の経営を経て、2001年ネットイヤーグループ入社。戦略系ウェブマーケティングのコンサルタントを務める。
2007年に入社したカルチュア・コンビニエンス・クラブでは、ツタヤオンラインでの事業拡大戦略をはじめ、TSUTAYA事業本部にて全国のFC加盟企業と店舗を対象にしたウェブマーケティング全般を担当。
2012年楽天入社。モバイルコミュニケーション事業の事業戦略部にて、マーケティング事業全般を担当。
2013年7月、P.G.C.D.Japan(ペー・ジェー・セー・デー・ジャパン)入社。マーケティング部長兼上場準備室マネージャーを務める。

※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです

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