【開催レポート】ヒット商品!企画会議『ソフトドリンクの新商品企画』|異業種マーケター会議室Vol.1(2014年9月10日開催)
飲料メーカー、FMCGメーカー、製薬会社、女性向けポータルサイト等のマーケターの皆さまにお集まりいただきました。まさに異業種マーケター会議室!?
忙しさにかまけてご報告が大変遅くなってしまいましたが(汗)、去る2014年9月10日(水)に第一回異業種マーケター会議室「ヒット商品!企画会議『ソフトドリンクの新商品企画(プレミアムゾーンへのアイデア)』を恵比寿の某会議室にて実施しました。
今回は、お仕事の都合で当日残念ながらご欠席の方が2名いらっしゃいましたが、FMCGメーカーや製薬会社、女性向けポータルサイト企業等にてマーケティング関連職に携わられてる4名の方、そして今回テーマ設定とファシリテートのご協力をいただいたアサヒ飲料株式会社飲料事業部マネージャーの加藤寛之さんの計5名にご参加いただきました。
アサヒ飲料の加藤さんのご協力をいただいた第一回のテーマは、
「ソフトドリンクのプレミアムゾーンへのアイデア」
時間は2時間。はてさて、どんな会議になったのでしょうか・・・?
企画の議論の詳細なアウトプットはご参加いただいた方々だけの特典(?)ということで、このレポートでは今回の異業種マーケター会議室の流れや雰囲気をダイジェストでお伝えします。
■まずは、自己紹介+事前課題の発表
まずは各自の自己紹介と一緒に事前課題を発表いただきました。
事前課題は、
「最近買った飲料(ソフトドリンク)で、(良い・悪い問わず)心に残った商品は何ですか?」
「その理由を簡単に教えてください。」
というもの。ちなみにこの課題にみなさんが選んできていただいた銘柄(抜粋)は、、、
・南アルプス天然水 スパークリングレモン
・カゴメ「つぶより野菜」
・伊藤園 レモングラスティー
・バジルシードドリンク
等、選んだ理由と一緒に発表していただきましたが、各自銘柄も当然のことながらさまざま。
バジルシードドリンクなるものは、恥ずかしながら初めて知りました。
(バジルの種のドリンクで、ダイエットや美容にいいと既に女性の間で話題らしいです…ね?)
ちなみに参加者の1名(Dさん)は、事前課題に対して数ページにわたる資料をガッツリ作成していただき、参加者一同より、「おー」と歓声があがってました。
■市況の説明
次に、アサヒ飲料の加藤さんより、ソフトドリンク市場の概要をご説明いただきました。
・国内飲料市場規模 各社シェア
・グローバルポジション
・国内主要チャネル(CVS、SM、VM)
・ 2014年1-5月 飲料市場カテゴリー別
・高付加価値型製品の売上拡大
・世帯の変化と消費傾向
・消費者動向(直近の消費傾向)
等、ソフトドリンク市場の現在の市況についてご説明をいただきました。
消費の二極化が進む中、ますます「価値」の提案が重要となっていることを改めて認識_φ(・_・
加藤さん、資料作成ありがとうございました!
この会議では、みなさんにポストイットを配布して、会議のスタートから、何でも構わないので「気になったこと」、「気づいたこと」「ひらめいたアイデア」等をどんどんポストイットに書き留めていただきました。
■気づきの共有
そして各自の気づきを共有です。
当初は各自書き留めていただいたポストイットをKJ法的にグループ化して、インサイトを文章化、、、と考えておりましたが、すでに積極的な意見が交わされてましたので、そのままその中でも各自が特に気になる項目について、議論をしていただきました。
ポイントポイントでの絶妙の質問で、ファシリテーション的な役割を果たしたAさん、
女性ならではのユーザー視点でいろいろご意見をいただいたBさん、
もともと飲料の商品企画にご興味をお持ちだったCさんが商品アイデアを出すと、負けじとしたためてきたアイデアを出していただいたDさん、そのお二人のアイデアのシンクロがあったり・・・と、短い時間ながら、それぞれ異なる分野でご活躍のマーケターの方々の個性とモチベーションの高さで、大変有意義で面白い場になったのではないかと思います。
今回については、後日、アサヒ飲料加藤さんに参加者の全部の「ポストイット」を集計してまとめていただきました。そして、改めて他の方の発言も含めた全項目を見ていただいたうえで、気になった項目、もっと深堀したかった項目等々を各自3つまで絞っていただき、それらを踏まえて、加藤さんなりに今回の会議での皆さんの発言から「求めるニーズ」「提供すべきベネフィット」、そして具体的な商品コンセプトに落とし込んだレポートを作成いただきました。加藤さん改めてありがとうございました。
【主催側として感じた主な課題】
・会議コンテンツのタイムテーブル/フレームワークのブラッシュアップ。今回は、積極的な意見交換の中、議論が白熱したおかげでこちらで用意したフレームワークはあえて固執しませんでしたが、『異業種マーケター会議室』としてのひな形についてはよりブラッシュアップする必要があると感じた。
・今回のようにテーマ設定者に会議全体のファシリテーターまでを担っていただくというスタイルで今後もよいのか?(その方の力量、パーソナリティによるところが大きくなってしまわないか?)
・今回のように最終的にテーマ設定者なりの手法・考えで意見をまとめていただくというスタイルで今後もよいのか?(その方の力量、パーソナリティによるところが大きくなってしまわないか?)
・その場だけでなく、その後の意見交換等、継続して関係が続くような、オンラインサロン的な場があったほうがいいかもしれない。(今回はfacebookグループページは作成)
等々。
【ご参加いただいた方のコメント】
「業界は違えども志を同じくする方々と、お互いを尊重し合いながら有益なディスカッションができ、社内では得られない視点を持てた」(製薬会社:Aさん)
「とてもいい場作りがされていて、パーソナル感があって、とてもよかった。また、懇親会でさらに深い話ができたのもよかった。」(FMCGメーカー:Bさん)
「最前線で活躍されている、他業界のマーケティングについて、知ることはなかなかできないのでとても参考になりました。」(女性向けポータルサイト:Cさん)
「テーマおよび主催者から実現性を感じた点(意見の出し甲斐があった)。参加者の士気や個性があった点がよかった。」(FMCGメーカー:Dさん)
以上、
簡単ではございますが第一回異業種マーケター会議室:ヒット商品!企画会議『ソフトドリンクの新商品企画』の開催レポートでした。
ご参加いただいた皆さま、改めましてありがとうございました!
しかし、、、
実現したらなかなか面白い商品になると思うのですが、加藤さん、いかがでしょうかね・・・?(笑)
課題はたくさんあるものの、この『異業種マーケター会議室』で実現させたいこと(下記囲み参照)については、初回としてはご参加いただいた皆さまのおかげで、それなりの手応えがあったのではないかと思っています。
今後も第二回、第三回と新たなテーマで開催予定です。テーマ設定が悩ましいのです・・・。
テーマをご提案いただける方はぜひお気軽にご連絡くださいね。
余談ですが、終了後は、有志で近くの居酒屋で親睦兼ねた2次会。餃子でしめました(笑)
異業種マーケター会議室とは…
毎回一つのテーマを設定し、そのテーマについて所属や立場が異なる様々な業界のマーケターが個人として集い、ある時は消費者として、ある時は外部の マーケターの視点から商品やサービス、プロモーションやブランディング等のマーケティングアイデアについて語り合う場、それが異業種マーケター会議室です。
ラフな雰囲気の中、異業種のマーケター同士が交わることで、これまで考えつかなかったような商品企画やアイデアが生まれる…かも!?
異業種マーケター会議室は、マーケター同士が業界の既成概念・固定観念にとらわれず、意見をぶつけ合うことでアイデアをコ・クリエーションする「場」、消費者イノベーションの一つのカタチとしての新しい価値共創の「場」なのです。
≪異業種マーケター会議室で目指すこと≫
■異業種のマーケター同士が交流をはかる。
■テーマとなった商品(サービス)の消費者の潜在ニーズやインサイト、プロモーション等のマーケティングアイデアのヒントを発見する。(商品化・実現可能な企画をお約束するものではございません)
■所属や立場が異なるマーケター同士がディスカッションを重ねることで、明日からの実務に活かせる“気づき”を持って帰える。
<参考>
募集記事URL:https://nipponmkt.net/wp_new_nipponmkt/2014/08/12/mkt_kaigishitsu01/