最短距離|河野矢 薫「クラウドで働くマーケターのコラム」Vol.4
Vol.4 :最短距離
インターネットの根幹ってどこにあると思いますか?
そもそもインターネットは『www』 で始まります。
W・・・World
W・・・Wide
W・・・Web
ウェブの根底にある考え方は1980年にティム・バーナーズ=リーが
ロバート・カイリューと構築したENQUIRE (エンクワイア)に遡ることが
できると思います。
結局、リンクで繋がっている世界ですが、
現在は基本的にGoogleが牛耳っている世界だと言っても過言ではないでしょう。
だからこそ日本や世界の検索連動型広告の市場規模は年々大きくなっていたりしますし
オンライン広告代理店はSearch領域の広告を行いたがります。
もちろんそれに付随してDisplay広告もありますが、
結局は検索⇒サイト表示⇒リンクでサイト表示という流れの一部です。
しかし、今後Googleの広告『Google AdWords』は果たして今後も伸び続けるのでしょうか?
そんなことを考えたことありますか?
元々の人間の行動の中でインターネットに接触して行うことは「検索」です。
日本に関しては、Yahoo!BB⇒Yahoo!JAPANの流れが確立されている状態なので
そう気づかない方がいると思いますが・・・
そもそも検索行動しないとインターネットでないのです。
カテゴリという仕組みがあった時代を30代半ば以上の方は
ご存知だと思いますが・・・
この当時私は小学校5年生でした。
思い出してみれば、あの頃すでにインターネットを使っていました。
23歳で前職のインターネット広告代理店に就職するまですっかり忘れていましたが。
話を戻しますと結局インターネットは現在、『検索行動がすべて』です。
カテゴリや自分の趣味嗜好に合わせていろいろと
情報を出してくれる時代ですが、
それは検索アクションを自身で行っていないだけで
コンピュータが検索行動を行っています。
前回の記事でスマートフォンについても少し触れていますが
時代の変革期が少し来ています。
現在、Google/Yahoo!に対しての検索行動が多いもしくは
広告出稿が多いと思いますが
ご自身の生活を振り返ってみてください。
検索している場所が変わってきていると思いませんか?
例えばInstagramとか。
このなかで『#(ハッシュタグ)』を使い検索をしています。
#美味しい
#かわいい
#楽しい
スマートフォンができてアプリができたことにより
最短距離ができてしまったのです。
要するにルートが変わって
最短距離になったということです。
■ 過去の流れ■
インターネットしたいな!
↓
1:Browserを立ち上げる
2:Google/Yahoo!のサイトへリンク
3:知りたいニュース/情報をSearch
4:検索結果から探す
5:たどり着く
6:辿り着いた先から共通のカテゴリで別サイトへ
■ 現在■
1:知りたいニュースはこのアプリから
2:検索(ハッシュタグなどを使う)
3:たどり着く
4:共通カテゴリへリンク(同一Platform内) ※ 今回のコラムで言えばInstagram内
勘の良い方はここで気づかれると思います。
1:Browserを立ち上げる
2:Google/Yahoo!のサイトへリンク
このアクションどこに行った??
そうです。
Browserも開かなければ、
GoogleにもYahoo!にも行ってないのです。
アクション数が減り
検索のPlatformが変わり
更に欲しい情報へ最短距離になっているのです。
時代はこうも簡単に変わってしまうのです。
自身の行動や高校生からF1層の方々を
見ていると使い方が我々!?と違います。
インターネットが当たり前にある世界に
生きる子どもたちは将来我々の想像のつかない
発想をするでしょう。
行動は常に進化するということを
頭に入れて変化を受け入れる
生き方が必要な時代です。
柔軟に受け止めなければいけない世代が
私達の世代ではないかと思います。
では、Googleはどうなるの?
という疑問が残ると思いますが・・・
検索のPlatformは変わるかもしれません。
しかし、
『検索行動』は変わらない。
例えば、GoogleGlass。
これは、キーボードもスマホも、必要ありません。
音声のみなので、極論、赤ちゃんでも使える検索なのかもしれません。
どんどん精度があがっていく世界で
飲み込まれないように私は生きています。
そのポイントは2つ。
柔軟であること。
ある程度自身で予測すること。
これ以外ないと思っています。
ぜひ、明日から自身の検索行動を変えてみましょう!