自走する個人、自走するプロ集団
オンラインゲームにFX、動画配信から英会話に至るまで、デジタルコンテンツ配信を中心とした総合エンターテイメントプラットフォームとして名を馳せるDMM.com。
合同会社DMM.comは、事業を運営するための基盤となるネットワーク、システム開発、マーケティングなどを担う。その中核として新規会員の集客をミッションとするマーケティング本部は新しいユーザーを引き入れるためのデジタルマーケティングを実行する組織だ。
スピード、またスピードで数多くのサービスを立ち上げては集客していくDMMの超速スタイルには、どんなマーケティングが求められるのか。そして、DMMが求める「自走型」マーケターの姿とは。
スピード感がマーケティング本部にも満ちている
グループ全体のマーケターは150名強だが、オンラインゲームや各事業部に分散化の動きが進む。マーケティング本部 本部長 高木一輝氏が統括するマーケティング本部は80名強の人員を擁し、新規ユーザーの獲得をミッションとしてデジタルマーケティングに注力している。
「私たちが考えるマーケティングは、コンバージョン1件あたりの広告費にフォーカスするような、通り一辺倒のものではありません。そこにコミットして価値付けをしても意味がない。その広告の投資対効果、DMM.comに対してどれだけ収益を上げられるかというマインド。つまり、マーケティング自体を事業として考えられるかどうかです。
それは、新規で獲得したユーザーが、どの程度の売上、利益を返してくれるかを常に試算する。過小も過大もなく、投資すべき金額を投資すべきマーケットにきっちりと投資していく。全体最適の下に進めるのが私たちのマーケティングなのです」
DMMグループの経営は、創業者の亀山敬司会長の強烈なキャラクター、リーダーシップの下に進められてきた。亀山会長が身上とするフットワーク、スピード感はDMM流マーケティングの根底にも流れている。
「投資したい対象に対し、その経済合理性が高ければいくらでも投資できる。そして、決裁スピードがめちゃめちゃ早い。それが亀山会長です。会議と会議の間に会長室にお邪魔し、『これをやりたいんですけど』と持ちかければ、『いいね、じゃあやってみて』と即答できるようなスピード感なんです。投資金額もロジックが通じていれば、額面に構わず投資する。そのマインドはマーケティング本部のスタイルにもなっています」
デジタルマーケティングとしては、ターゲティングより深度の深い「パーソナライズ」を突き詰めるための基盤形成に注力。各プラットフォームのユーザー属性を見極め、サービスとユーザーの循環を模索する。
「自社に集約している会員データを分析し、どうアウトプットするかを考えています。具体的には、ユーザーの趣味嗜好、傾向によって別のサービスに当て込んだり、収益性の高いユーザー層を分析することで外部のシミラーユーザーに広告を当てていく、といった施策です。そのデータを自社内で保有することで、サービスとそこに関わるユーザーを循環させる仕組みを作っていければと考えています」
こんなサービス・プラットフォームも
- DMMかりゆし水族館(2020年開業予定)
- モノづくり総合施設 DMM.make AKIBA
- 仮想通貨取引所
- 家事代行 DMM Okan
- DMM バヌーシー(競走用馬の成長を見守り、喜びを分かち合える感動共有型のファンドサービス)
「エッジがきいているかどうか」がキモ
マーケティング本部のコア層は30代中盤だが、平均年齢は28~29歳。入社1年足らずでリーダー職に起用された30歳のメンバーもいる。彼はSEOで深い知見、キャリアを重ねて抜擢された。一つの分野で飛び抜けていたら、ポジションをすぐに確立できる土壌がある。高木氏は、何か一つで突出することを「エッジがきいているかどうか」と表現する。
「社歴などにはこだわらず、収益を起こすという目標を持ち、それに即した行動を取っていたら誰にでも登用のチャンスはあります。マーケティング本部はそういった組織体です。求めるのは『エッジがきいているかどうか』。営業力、コミュニケーション力、専門スキルやマーケット知識など、どんなジャンルでもいい。逆に、全体的に何でもできるようなオールマイティプレーヤーは必要ありません。エッジがきいていない人間は使いようがない。
エッジのきいた人間には業務上の責務を与える。そうすることでメンバーが自由に動きやすくなったり、部内外の人間とやり取りしやすくもなるでしょう。その環境を与えるのは管理職である僕の役目です。あとはメンバーが自走していく。そしてマーケティング本部が動いていくのです」
「エッジがきいた」人材に求められるのが「自走」だ。やりたいこと、目指すべきことを自ら見つけ、体現していく――それが高木氏が定義する「自走」である。「自走できない人材は、この組織には長くはいられない」とも断言した。
「広告代理店でガシガシ回してきました! 売上を積んできました! と豪語するような人材でも、うちでは活躍できないことが多いですね。
広告分野で何をやるかというよりは、新規のビジネスを組んだり、事業収益のディテールまで突き詰めて新しい企画としてプレゼンできたり、そういった、自らの視点で動く能力が求められます。そこに自分のエッジを存分にきかせてスケールさせていってほしい。
出した企画が今日通らなくても、明日通るかもしれない。根気強く自分を貫き通せるか、どうか。そんな人材がWebマーケットを含めて全体のデジタルマーケットの構図を変えることができるのではないでしょうか」
こんな人に会いたい
- 自分の長所と欠点を俯瞰的に見られているかどうか。自己が俯瞰的に見られる人間は自分以外も俯瞰的に見ることができる。
- ちゃんと話せる元気な人材。ちゃんとしゃべれるのが人間の根源だ。どれだけスキルが高くてもコミュニケーション能力が低ければ駄目。
- 「自分を採用した企業にどんなメリットをもたらすことができるか」を自信を持って言える人材。
組織としても自走するプロ集団
前述の通り、スピード感がDMMマーケティングの身上である。高木氏自身、そのスピード感と「パフォーマンスを最大限に発揮できる」環境に魅力を感じ、Web広告店からDMMマーケターに転身したという経緯がある。
「広告主のビジネスと、広告を運営・運用しているビジネスがそもそもニーズ相反を起こしている現状がありました。広告の獲得件数を増やすのではなく、稼ぐことが企業の本質なのに、代理店の領域ではどこまでいっても限界があります。だったら、もう少し上流からマーケティングに携わり、自らのマーケティング意識が正しいかどうかトライしたかった。それがDMM.comに入ったきっかけですね」
以来、個人として「自走」しながらグループ全体の成長と軌を一にしてマーケティング本部をスケールアップさせてきた。能動的に動き、存在意義すら自分たちで見つけていく。独立独歩の気風がマーケティング本部にはあるという。
「何をやる組織なのかは自分たちで定義していく。そして、その価値をしっかりプレゼンしていくのがマーケターの仕事だと思っています。なぜなら、DMM.com自体、マーケットに対して何かをしていくのではなく、マーケットを作っていく、拡張していく組織であるからです。
だから、職場の空気はめちゃくちゃシビア。ピリピリしています。扱っている金額が大きいですし、収益に直結した考え方なので適当なことは言っていられません。自走してもらい、自由に判断、企画してもらうのは大いに結構ですが、承認を通るかは別。あくまで経済合理性や会社組織でやるべきロジックに沿っていなければ」
投資対効果をしっかり定義づけてビジネスに臨み、その上でメンバー個々が自走していく。DMM.comマーケティング本部は、組織としても「自走」するプロ集団なのだ。
ココが変だよ!? ウチの会社
- オフィスが動物園
- 会長にビジネスを直接提案できる「亀チョク」制度
- 多種多様なジャンルの40以上のサービス。新規事業が2か月に1本くらいのペースで立ち上がる。
合同会社DMM.com
「オモシロい」と思ったらすぐに検討。「可能性がある」と思ったらすぐに実行。DMM.comは、動画配信事業、通販事業、レンタル事業、ゲーム事業、英会話事業、ソーラーパネル事業、格安SIM事業、3Dプリンター事業、ロボット事業等、事業の枠組みにとらわれず、 「あたらしい」に続々とチャレンジしていく会社です。
募集概要 | |
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募集職種 |
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雇用形態 | 正社員 ※試用期間有り |
仕事内容 | 所属となるマーケティング本部は、月間25億PVを誇るDMM.comの集客に係る組織で、担当領域は既存のデジタルコンテンツを土台とし、近年次々と増えていく新規事業が主となります。 ■WEBマーケティングプランナー 広告や広報、SEO戦略も含めた集客のポートフォリオを設計 ■トレーディングデスク アドネットワークを中心とした運用型広告のインハウスチーム ■クリエイティブディレクター 運用型広告のバナー、ランディングページの最適化構造を論理的に構築 |
勤務時間 | 10:00~19:00(実働8時間)、残業月25時間程度 |
勤務地 | 東京都港区六本木 |
休日/休暇 | ・完全週休2日制(土・日)、祝日 ・有給休暇 ・夏季休暇 ・年末年始休暇 ・介護休業制度有(実績あり) ・産休育休制度有(実績あり/※育休は男性も取得実績有) ・慶弔休暇(結婚、出産などで最大7日支給) |
福利厚生 | 【保険】 ・各種社会保険完備 【諸手当】 ・通勤手当(交通費) ・定額残業手当(45時間) ・時間外手当 ・役職手当 ・業務手当 ・特別手当 ・職種手当 ・慶弔手当 ・退職金制度 【その他】 ・私服勤務可 |
給与 | 年棒制400万円〜700万円 ※あなたのスキル、経験を考慮した上で、年俸額を決定します。 |
採用予定人数 | 各1~2名 |
求める経験・資格・人物像など | ■広告知識、広告運用スキルを業務土台とし、広告に限らず全てのマーケットに向き合う上流マーケターを目指せる方 ■自らビジネスを創り、群を抜いた推進力を以って自分を奮い立たせプロジェクトを進行できる方 ■不屈の精神であらゆる既存基盤を常に変化させる、明確なビジョンを保持している方 |
選考プロセス | 【書類選考】→【面接(1~2回)】→【内定】 ※面接日等は考慮しますので、お気軽にご相談下さい。 |
参考URL | ■サービスサイト |