【開催レポート】入門!ハラルマーケティング~今取り組まないでいつやるの?~
「ハラルやムスリムといった新たな情報・知識に触れられたこと。自分自身で調べるには、情報が集めにくい領域なので、お話しを伺える機会があって良かった。」(消費財メーカー:ダイレクトマーケ担当)
去る、2015年9月16日(水)、第三回マーケターの企み特別オフ会「 ㈱日本SI研究所 インバウンド事業部 友野健一さんとの食事会」を開催させていただきました。
メインテーマは「ハラルマーケティング」。「ハラル」とは「許されたもの」という意味でイスラム教徒の教えに則った食べ物や身に着けるもの、金融サービス等のことを指します。(ちなみに非合法なものは「ハラーム」)そのマーケットサイズは、なんと300兆円ともいわれてますが、ここ日本においてはなかなか実感の持てないテーマかもしれません…。
しかしながら、ちょっと意識して東京の街を歩いてみるとヒジャブ(イスラム教徒=ムスリムの女性が着用する布)を被った女性が、結構いることに気づかされます。彼女たちの多くは近年、LCCの就航や円安の影響で増えているインドネシアやマレーシアからの観光客なのです。そう、それらの国の一つの特徴が、多くのムスリムがいることなんです。
外国人観光客が今年すでに1300万人を超え、東京オリンピック・パラリンピックの開催される’20年の目標も、当初の2000万人から、3000万人に上方修正される日本において、様々なビジネスチャンスが存在しますが、ハラルもその一つであることは間違いありません。
ということで、第三回のゲストは今年4月より株式会社日本SI研究所にて、「食」と「IT」にフォーカスしたインバウンド事業をスタートし、ハラル対応をはじめ世界のあらゆる食習慣に対応するSEKAI CAFEのプロデュースをされている友野さんにハラルマーケティングのこと、手掛けてきた地域活性事業のことをお話いただきました。
(参考)友野さんの「マーケターの企み」連載記事(アーカイブ)はコチラから
会場はもちろん、友野さんがプロデュースしたSECAICAFEの2号店目となる押上店にて開催しました。
”ハラルマーケティング”という、知る機会がまだまだ少ないテーマ。今回は友野さんに資料もガッツリと作成していただき、ハラルとはなんぞや?から始まり、「訪日観光客数の推移」、「日本の現状」、「ベジタリアンについて」等々、前半は講義形式の学びの時間に。(友野さん、お忙しい中資料作成ありがとうございました!!)
そして乾杯の後は、ざっくばらんな質疑応答の時間に。ハラルだけではなく友野さんが関わってきた「光タワープロジェクト」の裏話等、地域活性プロジェクトの話までいろいろお話いただきました。
ちなみに、会場のSEKAICAFEは当然ハラル対応ということで、ご用意いただいたお食事も全てハラル食。しかも、お土産はハラール対応のインスタントラーメンやココナッツジャムと、頭も身体もハラルづくしの2時間半に。
ご参加いただいた皆さまは、ハラルについての理解も大分?深まったのではないでしょうか。。(笑)
【ご参加いただいた方のコメント(一部抜粋)】
「単純に面白いテーマだった。自身の守備領域とは縁遠い領域ではあったが、中長期的な事業戦略を考えるうえでの直接的間接的ヒントとなった。」(人材ビジネス)
「人数が少ない形式であったため、双方向で密なコミュニケーションをとることができてよかった」(Web集客コンサルタント)
「有意義な時間を過ごすことができ、他参加者からの質問も、自分にはない視点だったので、とても参考になりました。」(コンテンツマーケティング・地域活性)
「ハラル関係での仕事に実際に取り組んでいる人の現状が生の声で聞けて良かったです。」(食品原材料専門商社:営業)
以上
友野さんをはじめ、ご参加いただいた皆さま、改めましてありがとうございました。
次回の特別オフ会もお楽しみに!
次回こそ!このレポートをお読みいただいたあなた様のご参加をお待ちしております!!
テーマのリクエストがある方もお気軽にご連絡ください〜。
“マーケターの企み”特別オフ会とは?
“マーケターの企み”特別オフ会は、 「マーケターの企み」等にご登場いただいた方や「にっぽんのマーケター」が注目する旬な方を、ゲストに迎えての少人数での食事会です。大人数のセミナーやイベントではなかなか手を挙げて質問をしにくかったり、直接話せたとしてもほんの少しの限られた時間だったり、そもそも直接お話しすること自体、ハードルがなかなか高いもの。そこで少人数でラフな雰囲気の中お酒も料理も味わいながら、ゲストを囲んで楽しく刺激的な時間を過ごしましょうというイベントです。
(参考)
プロフィール
友野 健一
株式会社日本SI研究所1968年2月28日東京都出身。中央大学を卒業後、’90年に1期生としてNTTデータ通信入社。システムエンジニアとして金融機関やコンビニエンスス トア向けのシステム構築を行う。勤務と並行してNPO多文化共生センター東京やNPO向島学会でさまざまな地域活動を行い、東京スカイツリーの建設決定に伴って ’07年、景観シミュレーションイベント「光タワープロジェクト」を手がける。
’08年に㈱NTTデータを退職。同年よりコンサルティング会社にてプラン ナーとして日本橋の地域活性化事業、’10年からは一般社団法人墨田区観光協会にて広報・メディアプロデューサーとして墨田区の地域活性化事業に携わる。 ’15年より株式会社日本SI研究所にて、「食」と「IT」にフォーカスしたインバウンド事業をスタート。
※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです