アメリカ発。大統領選挙イヤーにもう一つ注目の選挙戦!?アメリカ人が好む朝食のソーセージは?
アメリカ大統領選挙が行われる' Election Year 2016 'も、11月の本選である一般有権者による投開票まであと2か月を切り、選挙戦もあとわずかとなってきました。
世論調査によれば米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補のドナルド・トランプ氏はほぼ互角の争いを展開しているという結果が最近は報告されていて、抜きつ抜かれつの争いを展開しています。
Picture:Screen shot from ZD NET
さて、アメリカ国民にとって今年最大の関心事である大統領選挙で候補者の熱戦・舌戦が伝えられる中、もう一つのある選挙戦の話題が飛び込んできました。
それがこちら。
Picture:Screen shot from Bob Evans Official Website
' SAUSAGE SELECTION ELECTION '
'ソーセージ選出選挙’なるキャンペーンをスタートしたのは、ファミリーレストランの'Bob Evans/ボブエバンス 'です。
オハイオ州を拠点とするボブエバンスは、アメリカ中西部・南東部を中心に18州で522軒のレストランを展開しています(2016年7月29日時点)。
レストランの名前にもなっている創業者のボブ・エバンス氏が、オハイオ州リオグランデで自身の農場近くに一軒のトラックストップダイナーをオープンしたのが1946年。そこで提供されるようになったホームレイズ&ホームメイドのソーセージがとても美味しいと、ダイナーを利用するトラック運転手さんや近しい仲間の間で評判が拡大。次第に、それを売ってはどうかという話も多くもちかけられるようになりました。
そこで、氏は評判のソーセージをもっと流通させようと、近隣のレストランやダイナーなどにも持ち込んだのだそうです。しかしその試みはなかなか受け入れてもらえなかったそうで、ついには自分でやるしかない!と思い立ち、1962年にダイナーからアップスケールしたレストランを始めたのだそうです。
Picture:Screen shot from The Mama Report
ちなみに、自身でオリジナルソーセージを作り始める前から朝食をダイナーで提供していたボブ・エバンス氏。当時、自分が美味しいと思うソーセージに探せど探せど巡り合えなかったことが理由で、自分の農場で豚を育ててソーセージを作ることにしたというほどの根っからのソーセージ好き。
そのソーセージ愛は、今も脈々とボブエバンスに受け継がれています。そしてだからこそ問うてみたかった究極の質問が、今回のソーセージ選挙でインターネットを介して有権者(アメリカ一般市民誰でもOK)に問われています。
出馬している政党は、 ' PATTIES 'と'LINKS'の二者。
' PATTIES/パティーズ 'は、平べったいハンバーグ型のソーセージパテを代表しています。 “Patties for the People”のキャッチフレーズを掲げています。
テーマカラーは赤。実際の大統領選でトランプ氏が使用しているフレーズを思い出さずにはいられない、“Make Sausage Great Again.”という言葉も出てきます。
投票を訴えるメッセージはこちら。
" Patties for the People - Bob Evans Sausage Selection Election "
そして対する' LINKS/リンクス 'は、いわゆるウインナー型のソーセージ。 “ Links for Liberty ” のキャッチフレーズのもとで選挙戦を展開しています。
こちらは、パテの赤色に対して、テーマカラーは青。アメリカでは近年、政党支持の傾向を示す概念として色が用いられていて、共和党を支持する傾向がある州を赤い州 (red state)、民主党を支持する傾向がある州を青い州 (blue state) と呼んでいます。この概念をソーセージ選挙にも持ち込んだということなのですね。
そして、パテ同様に投票を訴えるメッセージも公開されています。
" Links for Liberty - Bob Evans Sausage Selection Election "
アメリカ国民が愛してやまない朝食の付け合わせ、ソーセージについての究極の選択・投票の締め切りは10月17日。特設サイトから投票できるほか、Instagram、Twitterからもハッシュタグを付けて投票することができます。
そして投票に参加してくれた人には、朝食のサイドソーセージ無料のサービスが!ただし、もらえるソーセージは自分が投票したものと反対になるのだそう。つまりは、リンクスに投票した人にはパテが。パティーズに投票した人にはリンクスが無料提供されるのです。
これは、あえて支持するソーセージと違うものを食してみることで、ソーセージ議論をより活発に、そしてソーセージについての理解を深めてもらいたいという、ボブエバンスの思いによるものなのだそうです。
気になる選挙戦の優劣ですが、レストランでの売り上げデータに基づいた事前の予測では、沿岸部の州ではリンクス(青)が、中部の週ではパティーズ(赤)が優勢とされていて、これは実際に民主党支持者が多い州と共和党支持者が多い州の分布に似通っています。
Picture:Screen shot from FOX NEWS
最終的なソーセージ選挙の勝者は総合及び各州ごとに発表されることになっていますが、結果がどうあれ真の勝者はボブエバンスレストランを利用し本当に美味しいソーセージを食べてくれるゲストだと、同社のプレジデントであるJohn Fisher氏はコメントしています。
※Bob Evans Ofiicial Website
http://www.bobevans.com/
ニュースソース
※Yahoo! Finance
http://finance.yahoo.com/news/bob-evans-r-sausage-selection-192534051.html
※Bob Evans Official Website
http://bobevans.new-media-release.com/sausage-election/
※Smart Brief
http://www.smartbrief.com/s/2016/09/bob-evans-uses-election-themed-campaign-sell-sausage