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走りながら、考えていく

安藤 祐輔 あんどう ゆうすけ さん (株)Socket 代表取締役
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Part.4

 

国内のウェブ接客で、さっさとナンバーワンになりたい。

 

この9月にSyn.ホールディングス傘下となったSocketSupershipの精度の高いデータを活用できる他、多くのメリットを享受できる。

 

「今後は営業体制を強化していきたいと考えています。もともとFlipdeskを導入していただくには、セミナーで興味を持っていただく、クライアントからの紹介、広告代理店系、といったきっかけからでした。まずは弊社のコンサルティング営業部隊がクライアントを訪問し、導入が決まれば運用チームでシナリオを設計した後、顧客窓口となって取引がスタートしていきます。ウチは大きな会社ではありませんから、営業担当も二人しかいない。この部分をSupershipと連携して、Flipdeskをより拡販できる体制を作りたいと思っています」

 

 そして今後の見通しについて、安藤さんはこう語る。

 

まず、国内のウェブ接客でさっさとナンバーワンになりたい(笑)。だから、そのためのスピードを上げていきます。1年以内にトップに立ちたいと思っています。その上で海外展開も検討していくつもりです。

そして、これからもどんどん新しいことをして、バリューを提供し続けたい。僕はその部分にこそ、Socketの存在意義があると思っているんです」

 

 

 

■僕らは"どベンチャー"。大事なのはスピード感。

 

 最後に、安藤さんが考えるマーケティングについて話をうかがった。マーケティングにおいて、安藤さんが重視しているのはスピード感。素早くエッセンスをつかみ、スピーディにそれを検証し続けることだと語る。

 

「まず大事なことは、肝がどこにあるのかを早く見つけること。時間は有限なものですから。そして『何が最も効くか』がわかったら、そこに持っているものを集中させていく。そして、それを地道なPDCAサイクルの中で検証していく。その両輪を回すことが、マーケティングの核だと思っています。

 

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要はエッセンスをつかみ、それが本当に正しいのかを常に検証することです。もちろん時代の流れの中で、エッセンス自体も変わっていく。それをいち早く察知することです。ウェブマーケティングでも商品マーケティングでも、その部分は同じです」

 

 大事なのは「とにかく、早くやる」こと、「早くアクションを起こす」ことだ。

 

よく、マーケティング=分析と考える人がいますが、僕らは"どベンチャー"。大企業がやらないことをしなくてはいけません。お金と時間をかけてマーケットを分析するのは、大企業のやり方ですが、僕らにとって大事なのはスピード感。例えばプロトタイプをいち早く投入し、その効果を検証しながら、PDCAを回していく。

 

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まあ、ウチはスタートアップの中でもスピードは相当速い方でしょうね。例え結果が○でも×でも、なるべく早くわかった方がいい。例えば昨年、チャットサービスを中心に据えてテストマーケティングを行いましたが、結果的に上手くいかず軌道修正しました。もしあの時に、なぜダメだったのかをじっくりと分析していたら、Flipdeskのローンチは下手をすると2~3カ月遅れていたでしょう。そして、もし何かのアクシデントで半年でも遅れていたら、後発のサービスが先に出てきてしまったかもしれない。

 

 ですから、なぜダメだったのかを分析することは当然、大事です。僕らももちろんそれをしますが、やりすぎるのもダメ。『走りながら考える』ことが必要なのだと思います

 

 その上で安藤さんは、Socketが持つ強みをこう語る。
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「競合が出てきた時、僕らの強みになるのはチーム体制だと思っています。互いが信頼し合えているか。そして、チームとしてスピード感を出せる体制になっているか。結局、大事なのは、いち早く時代を読む能力なんです。

 

 ウェブサービスは日々、激しく変化していきます。ですからFlipdesk100%正解かどうかなんて、わかりません。5年後まで存在し続けるかも、わかりません。大事なのは、時代が変わってこれが正解でなくなりそうな時、その流れをいち早く察知して、新しいものを作り出せる体制にあるかどうか、です。

 

例えばYahooはプラットフォームとしてしっかりと存在しつつも、中のコンテンツは時代の潮流によって変わっていきますよね。Socketもそんなイメージでありたい。人と人が作り出す"チーム感"こそが、僕らの大切なプラットフォーム。Flipdeskはあくまで、その上に載っている一つの商品に過ぎない、ということです」

 

 変わり続けるウェブマーケティング。その中で流れを読んで素早く対応し、柔軟な発想で新たな商品、サービスを生み出し続ける。何より大切なのは、それらを生み出す土壌がいかにしっかりとしたものであるか、なのだ。

 

(終わり)

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プロフィール
安藤 祐輔

安藤 祐輔 あんどう ゆうすけ

(株)Socket 代表取締役

1981年7月10日長崎県生まれ。東京都出身。高校卒業後に消防士となり、東京消防庁三鷹消防署に3年間勤務後、筑波大入学。体育専門学群4年次に人材紹介会社を立ち上げる。事業売却後、2009年に入社したケンコーコムでマーケティングを手がけ、Eコマースに関する知識を得る。2012年11月に株式会社Socketを立ち上げ。2014年にFlipdeskをローンチ。

※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです

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