2016年を迎える前にマーケターとして知っておきたい11の事

内田 洋子

内田 洋子 [記事一覧]

NewEdge PR LLC 代表(兼:ロイヤルアドバータイジング・ニューヨーク支部代表)、Teezler創設者、JinJour編集長。海外市場向けマーケター&新サービス企画・プロデューサー。 神奈川県藤沢市生まれ。15歳で留学のため単身渡米して以来、長い間現地で培ったアメリカ人の考え方やものの見方を活かし、ニューヨークで数々のマーケティングプロジェクトに携る。 2014年に日本の良いモノを海外に広めるためニューエッジPR社を設立。 現在はニューヨークで主に海外市場向けのEC・デジタル戦略やメディアプロジェクト、新サービスのプロデュース事業を展開中。(写真:ブロードウェイにて)

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Vol.8
「ニューヨーク発!マーケ最新事情」

 

皆さんこんにちは!ご報告が少し遅れましたが、9月に開催されたハブスポット主催のインバウンドマーケティングのカンファレンス、INBOUND15に参加してきました!

年々人気が高まるINBOUNDカンファレンス。今年の会場には1万4千人のマーケターやビジネスリーダーがアメリカ全土はじめ世界中からボストンに大結集。カリスマビジネスリーダーやマーケターが集まり、4日間にわたってマーケティングや経営、マネジメントそしてリーダシップ等について計170以上のセミナーやトレーニング、ワークショップ等のセッションが行われました。

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各セッションは気になるトピックばかりでしたが、残念ながら定員オーバーで入れないものも多く、会場はニューヨークの街並みの騒々しさと負けないくらい大混乱(!?)いえ、大盛況でした。

今回はそのINBOUND15で学んだ事、印象深かった事を11の名言とフレーズにして振返りました。カンファレンスへ行けなかった方、もう一度カンファレンスを振り返りたい方、少しでも興味がある方、是非参考にしてみてください。

 

 

#1 “It’s not about how we get bigger, to win the race, to get more likes or followers. It’s about how we choose to matter.”

-Seth Godin  

 

和訳:「マーケティングの目的は大きくなること、レースに勝ちナンバーワンになること、ライクやフォロア―数を増やすことが目的ではない。どれだけ(消費者にとって)意味があり、価値があることを提供できるかが目的だ。」

-セス・ゴーディン(著作家)

 

ポイントマーケティング本来の目的を問いただすべき。本来のマーケティングの目的とはお客様に話題にしてもらう事、会話の中に入り込む事だ。マーケターは常にお客様とビジネスやブランドとの繋がり(リレーションシップ) の質を高められるかが課題であって、ライク数の向上などではないはず。マーケティングはお客様(オーディエンス)との繋がりの深みを構築し追及すべきだ。

 

 

#2  “One thing that a lot of people miss (when it comes to creating content), is that content is a way for people to connect with each other and the people they care about in their lives.”

-Jonah Peretti CEO, Buzzfeed

 

和訳:「コンテンツマーケティングでよく忘れられることがある。それは、コンテンツは人と人を繋げ、家族や大切な人とのコミュニケーションツールだという事だ。」

-ジョナ・ペレッティ(バズフィード、CEO)

 

ポイント:バズフィードのコンテンツは多くがユーモアに満ちたものだが、それは笑いが人と人をより親密にする効果をもたらすから。インターネットで読まれるコンテンツはそのようにして人と人をより近くできるチカラがある。どのようなコンテンツをクリエイトしキュレートすべきか、人々にどのような影響力があるかという視点から考えるべきだ。

 

 

 #3  “We think about media as something that people use in their lives, not something to consume. It has a purpose, and you have to think about the purpose of that media.”

-Jonah Peretti CEO, Buzzfeed

 

和訳:「バズフィードでは、メディアは人々に消費されるものではなく人々の生活で利用されるものだと考えている。コンテンツの実用性を求めるべく、運営側はどのような実用的な目的があるかを考えるべきだ。」

-ジョナ・ペレッティ(バズフィード、CEO)

 

ポイント:ソーシャルメディア等でコンテンツをシェアする時、どのような事を言ってシェアされているかをよく見るべきだ。ソーシャルメディアでのシェア時のコメントは、その人たちがどのようにしてそのコンテンツを使っているか、そのコンテンツが彼らの生活の中でどのような役割を持っているかが分かる貴重なリソースとなる。ソーシャルメディアはリスニングツールとして利用し、コンテンツは実用的な目的を持って発信しオーディエンスへリーチすべきだ。

 

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 #4  “Focus on relationships, not just connections.”

- Steve Woods CTO & Co-founder, Nudge

 

和訳:薄っぺらいつながりではなく、信頼関係を築け。

-スティーブ・ウッズ(NUDGE,CTO)

 

ポイント:営業やマーケティングはただ単なる人脈やコネクションではなく、人との信頼関係を構築する事に集中すべきだ。フォロア―数やライク数など、単なるつながりよりも信頼関係と人との間の真の意味での深いつながりを目指すべき。お客様との信頼関係は、価値あるビジネスにもつながる。

 

 

#5  “We have the problem with the race to be first, but don’t be first. Be right, first.”

- Scott Stratten President, UnMakreting Inc

 

 

和訳:「最近のマーケティングは『一位になりたい症候群』に陥っている。1位という露出を目指すのではなく、正確さと正しさを目指せ。」

-スコット・ストラットン(UnmarketingInc,プレジデント)

 

ポイント:コンテンツを共有する前に、まずその情報は正確な情報か、正しいものかどうかを確認すべき。インターネット上の情報は簡易に工作できるため、不正確な情報は多い。そのような不正確な情報をインターネット上で共有したり発信すると、それはビジネスにとっても大打撃を与えかねない。クリックのために共有するのか、それともそれは自分のオーディエンスに対して本当に価値ある情報なのか、まずはどのような情報をなぜ共有するのかを考え、コンテンツの本来の意義を見直すべきだ。マーケターは律儀と道徳あるインターネット(コンテンツ)の使い方を実践すべきだ。

 

 

#6  “(Sales) skills are shifting from problem solving to problem finding.”

- Daniel Pink

 

 

和訳:「営業・セールスのスキルは問題解決能力から問題発見能力へとシフトしている。」

-ダニエル・ピンク(作家)

 

ポイント:ここ数年で消費者と販売者の関係性は大きく変わってしまった。販売者側(売り手)は消費者側(買い手)の要望やニーズをよりよく聞き入れる事が強いられ、ただ単に、モノやサービスの見せ方の工夫だけではすまなくなってきている。今後、販売者は消費者の声を良く聞きいれる耳を持ち、問題発見能力を研ぎ澄まさなければならない

 

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 #7  “Today’s buyers have radically changed, and we need to radically change the way we sell to match the way the people buy.”

-Brian Halligan CEO, HubSpot

 

和訳:「消費者行動は劇的に変わってしまった。同様に、販売者は消費者行動と合わせた売り方へと劇的に変えなければならない。」

-ブライアン・ハリガン(ハブスポット、CEO)

 

ポイント:ネット社会の発展により、今の時代の買い手はモノの売り方の流れに多大な影響を及ぼしている。売り手は、今までの売り方ではもはや通用しないため今後は消費者の買い方とマッチした売り方を実践する事を強いられている。消費者がオンライン検索で購入プロセスを始めるならば、販売者もオンラインでのプレゼンスが必要となる。

 

 

#8  “In the new world of sales, being able to ask the right questions is more valuable than producing the right answers.”

-Daniel Pink

 

和訳:「現代の売り手は、より正しく質問を問いかける事が正しい答えを出す事よりも価値がある。」-ダニエル・ピンク(作家)

 

ポイント:今の時代の営業、セールス、マーケティングはアクティブリスニングが必要とされている。正しい質問をする事で、顧客や消費者の真の問題に気付くことができる。問題発見能力とは、正しく質問を問いただすことにより消費者が抱える問題の本質を引き出し、見分ける能力の事だ。

 

 

#9  “Sell unto others as you would have them sell unto you.”

-Brian Halligan CEO, HubSpot

 

和訳「自分が消費者側になった場合、嫌ではない営業、セールスの仕方を実践すべきだ。」

ブライアン・ハリガン(ハブスポット、CEO)

 

ポイント:自分がされて嫌な事は他の人もいやなはず。営業方法も他人が嫌だと思われるような売り方や営業方法ではなく、自分が消費者の立場でも嫌ではないやり方や方法をとるべき。今の時代は消費者とビジネス間の信頼関係が重要視され、今後は増々重宝されていく。

 

 

#10  “Today’s selling is about partnership, not a power struggle. It’s about building trust, not about being tenacious. It’s helpful, not hostile."

- Brian Halligan CEO, HubSpot

 

和訳:「これからの時代のセールス、営業は権力闘争ではなくパートナーシップが必要とされる。それは、固執することではなく信頼関係を生む事であり、敵意ではなく相互に有益で役立つ事である。」

-ブライアン・ハリガン (ハブスポット、CEO)

 

ポイント:消費者は今後、より売り手との信頼関係を重視するようになる。そのためにはまず、役に立つ、有利で価値ある情報やリソースを売り手は消費者に提供し、提供者としてポジションを確立してゆくべきだ。それにより、消費者の間にはお互い価値ある信頼関係が生まれ、ビジネスでも相乗効果を生んでゆく。

 

 

#11  “Marketing is about changing the culture.”

- Seth Godin

 

和訳:「マーケティングとは、文化を変えるという事だ。」

-セス・コーディン

 

ポイント:マーケターの本来の仕事とは、ただ単にモノやサービスを売っていく事ではない。本来マーケターは人々の会話に紛れ込む事を仕掛けるべく、話題やトピックを作っていくものだ。そのためには新しい事に大胆に行動し、チャレンジするべきだ。目立っても、居心地が悪くてもよい。変化や改革をもたらすためにはそれが必要だ。社会の承認をとるような安全地帯から離れ、改革(チェンジ)をもたらすことにフォーカスすべきだ。マーケターはそのような改革をもたらすチェンジ・エージェントなのだ。

 

 

いかがでしたか?

 

カンファレンス全体で印象的だったのが「信頼関係の構築」や「信頼(Trust)」というトピックでした。今後は増々周りにあるモノやサービスのデジタル化が進む一方、信頼関係という人間の心と心のレベルで通じ合い、繋がるということが今後のデジタル社会にはビジネス関わらず、一般的な課題になると強く思いました。

 

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(写真下:ブライアンハリガンと)

 

 

 

ということでいよいよ2015年も締めくくりの時期に入ってきました。

 

次回は、2015年ニューヨークで流行った「Nipponモノ」トップ5選をお届けします!

 

こうご期待!

 

 

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