【開催レポート】〜IoT時代のファブリックはどうあるべき?〜 テイジン新素材「圧電ファブリック」の商品化・事業化アイデアを考えよう!

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さる7月11日(土)、にっぽんのマーケター2度目となるアイディアソンイベント「〜IoT時代のファブリックはどうあるべき?〜 帝人新素材「圧電ファブリック」の商品化・事業化アイデアを考えよう!」を行いましたので、その様子をご報告します。

今回のアイディアソンのテーマは帝人株式会社(以下、帝人)が現在関西大学と共同で開発中の「圧電ファブリック(プレスリリース)」。

※圧電ファブリックの詳細は過去掲載の本イベントの告知記事をご覧ください。

 

これは、繊維に力を加え変形する時に生じる電気エネルギーを信号化できる新素材で、圧電体にポリL乳酸繊維、電極に炭素繊維を使用しているのだそう。

 

センサーやアクチュエーター(駆動体)への活用が可能で、今回は特に「位置や圧力を感知できる」というセンサーとしての機能に着目したものについて検討いただきました。

 

 

今回のアイディアソンで求められているのは、「ユーザ視点に立った、柔軟な発想でのアイディア出し」。とはいえ、「まずは商品化を目指す」ことを念頭に置いて検討を進めます。最終的にプレゼンテーションされたアイディアについて<新規性・独自性・市場性(規模・成長性)、実現可能性、ビジネスモデル・事業魅力度、アイディア性>の観点から帝人のみなさんによる審査を行い、優勝チーム・準優勝チームを選出します。さて、一体どんなアイディアが飛び出すのでしょうか…?

 

 

集まってくださったのは総勢40名。マーケティング系の職種の方を中心とし、メーカー、印刷、食品、ウェブ、ICTシステム…と業種は多岐にわたり、そればかりか、幅広い年代の方が来てくださり、まさに「異種交配」が生まれそうな気配です。

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イベントの開始は梅雨の合間の暑すぎるほどよく晴れた日の土曜日13時。

まずは近くの人と自己紹介をしあい場が温まったところで、帝人の石原さんによる「圧電ファブリック」の説明を受け、早速個人ワークがスタートします。

 

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初めに行うのは、「思いついたアイディアをひたすら付箋に書き出す」個人ワーク。時に石原さんはじめ帝人の方々へ質問をしながら、時間のかぎりアイディアを絞り出します。
続いてペアワークの「スピード・ストーミング」。先ほどの個人ワークで書きだしたアイディアをペアで共有します。自分のアイディアも膨らみ、また、相手のアイディアから新しい視点を得ることができ、こういった取り組みの醍醐味でもありますね。

 

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ペアワークを5回行ったあとは、再び個人ワークに移ります。この個人ワークでは、アイディアを2つほどに絞り掘り下げてゆき、A4サイズの用紙にまとめる「アイディア・スケッチ」を行います。PCやスマートフォンを駆使し調べ物をしながら企画を練る姿もちらほら見られ、皆さんの熱心さが伝わりますね。

 

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休憩を挟み、全員のアイディア・スケッチから各人3票ずつ投票。多数票が集まったアイディアをピックアップし、アイディアレビュー(アイディア・スケッチの簡単なプレゼンテーション)を発案者にしていただきます。このレビューを経て、どのアイディアを深めたいかテーマを選択することでグループを分け、グループワークへと突入します。

 

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各グループとも、進め方はそれぞれ。ホワイトボードを使い論点の整理を行うグループ、大きな模造紙にマインドマップ的に書き出していてゆくグループ、付箋紙を用いて各人の意見を可視化し整理するグループ…。あらゆる手法でそれぞれのアイディアを深めていきます。

 

準備が済んだら、いよいよ各グループごとのプレゼンタイム。個性はプレゼンテーションにもあらわれており興味深く、会場全体で聞き入りました。

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プレゼン終了後は懇親会に移行し、帝人の皆さんにご用意いただいた美味しいケータリングをつまみながら、チームごとに健闘を称え合ったり、反省会をしたり、楽しいおしゃべりに花が咲きます。大手のレガシーでお固い企業、というイメージがあったのか、「帝人さんはこんな(オープンな?今風の?)イベントもされるんですね!」なんていう会話も帝人の皆さんとの会話中にあったとかなかったとか…。

 

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宴もたけなわ、のところで優勝チームの発表。優勝は、圧電ファブリックを使用したぬいぐるみを発案した「i・doll」チーム。準優勝には、手話の手の動きを利用した聴覚障がい者との自由なコミュニケーションを実現する「CHOWA」チームが選ばれました。どちらのアイディアも「人のからだの動きをとらえ、データ化する」という技術を活かしており、未来に向けた社会貢献という観点で意義を感じられるものですね。残念ながら受賞には至らなかったアイディアについても、どれも帝人のみなさんいわく「これまでに無い視点だった」と驚きを得るものばかりでした。

13時から19時過ぎにわたる長丁場ではありましたが、最後まで情熱的かつ明るく前向きな雰囲気に包まれていました。ご参加いただいた皆さん、お疲れ様でした!

 

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優勝チームの「i・doll」チームの皆さん。

 

 

 

さて、終了後のアンケートで頂いたご感想・ご意見を見てみると…

アイディアソンという「場」に関しては、

 

「創発が起こり、楽しい。その意味で「場」としては素晴らしい。」

「この短時間に、アイデアが共創によりどんどん形になっていくダイナミズムをもっと味わってみたい」

 

といった、限られた時間の中でアイディアを絞り出すこと、それをペアあるいはグループでのセッションを通じてふくらませていく、というプロセスに面白みがあったという感想をいただきました。

年齢やバッググラウンドもバラバラな、多くが初対面同士である人々と議論することは、新たな視点・見識を得ることにつながり、また数人で言葉を交わしながらひとつの目標に向かって力を合わせるという作業は刺激的で楽しくもあるものだったのはないでしょうか。

 

しかしながら一方で、例えば今回のような「新しい技術の応用」というテーマを踏まえた「商品・事業企画」においては、「新規性・独自性」といったものと、「事業性・実現可能性」のバランスが難しいところでもあり、下記のようなご意見も寄せられました。

 

「議論の種となる「要素技術の完成度」、アイデアを考えてよい「射程範囲」あたりの決め方、呼吸が大切だ、と改めて思った。」
「実際の製品化なのか、それとも将来行く末の展望なのかなど、最初の設定が若干甘かった」
「与件条件を見据えたアイデアが少なかったのではないか」

 

現時点でどこまでできるのか・どういうものは実現しにくいのかという技術的な観点からの情報提供が適切であったか、各パートの時間配分は充分であったかなど、運営側の課題も見つかり、次回以降の場に活かしていければと思います。
本企画を通じ、帝人の皆さんには「新しい視点を得た」「新たな商品や事業の企画を練っていくことの面白みを思い返すことができた」と言っていただけましたが、いつか「あの日のあの商品企画が実現しましたよ!」とご報告出来たらいいですね!

その時は、やはり優勝チームのあのアイディアなのか?それとも選ばれなかったあのアイディアなのか?もしかしたらあなたのあのアイディアかも?なんて、考えるとワクワクしちゃいます。

 

また、この日の経験や交わした議論で得た刺激、ともにアイディアソンに参加した「同志」のつながりが、ご参加いただいた皆さんの今後のお仕事において何かプラスになるとしたら、とても光栄です。
場所や業種・職種は違えど、どこかで「にっぽんのマーケター」として(必ずしもマーケティング職の方々のみを指しません)日々邁進する仲間がいるのだということを覚えていてくださったらいいな…と思います。

 

今後も「にっぽんのマーケター」は、マーケターの皆さん・マーケティングに関わる皆さんにとって、有益な”場”作りをしていきたいと思います!

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