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素肌が美しい人が、いちばん美しい

村上 佳代 むらかみ かよ さん (株)P.G.C.D.Japan
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石鹸や化粧水を始めとするスキンケアアイテムの製造・販売を手がけるP.G.C.D.Japanで、マーケティング部長兼上場準備室マネージャーを務める 村上佳代さん。P.G.C.D.の商品は2013年にはグッドデザイン賞金賞の他、国内と海外で4つの賞を獲得。『素肌が美しい人が、いちばん美しい』と いうコンセプトを掲げるブランドが見すえる2017年のIPO(株式上場)、そして「世界で勝負するプレミアムブランド化」という目標。そのために村上さ んは、どのような展開を模索しているのだろうか。

文=前田成彦(Office221) 写真=三輪憲亮


Part.1

 

■「肌の質感とは本来、隠すべきものではありません」

 

  P.G.C.D.(ペー・ジェー・セー・デー)の主な商品ラインナップは洗顔石鹸「サボン クレール」と「サボン フォンセ」、化粧水「ロシオン エクラ」、ボディソープ「サボン アクア」など。レッドオーシャンながらも、マーケティングが成功を大きく左右するといわれる化粧品業界。その中で彼らは、いたってシンプルな商品構成で勝負をかける。

 

「例えば、洗顔石鹸。『サボン フォンセ』は夜用、『サボン クレール』は朝用で、それぞれ成分が違います。なぜ朝用と夜用があるのかというと、落とすべき汚れが違うからです。

まず女性は夜に帰宅した後、メイクを落とさなくてはなりません。多くの場合、クレンジングをした後に洗顔をするため、"ダブル洗顔"をしていることになります。でもサボン フォンセを使えば、メイク落としと洗顔が一度で済むので、肌への負担が少ない。そしてオイルを使わず、水の量も少なくて済むので、エコでもあります。そして朝。実は、眠っている間に肌は結構汚れます。寝ている時に肌の再生が進み、皮脂の分泌が盛んになるため、、皮脂汚れをきれいにと落とす必要があります。

 

いずれも狙いは『肌が本来もつ美しさを引き出す』こと。使って下さった方は、皆さん『顔色がワントーン明るくなった』とおっしゃって下さります。くすみが取れるんですね」

 

  また『ロシオン エクラ』についても、コンセプトは同様。通常、洗顔の後は化粧水や乳液、美容液などたくさんのものを重ねづけするが、このローションは年齢を問わず、1本でそれらすべての役割を担ってくれる。また、エコロジー面でも優れているのも特徴。実は0.26mmという薄いフィルムのリフィルをガラスボトルに差し込んであり、使い終わったリフィルは小さく潰して捨て、ガラスボトルはリフィルを詰め替えて再利用する。

 

「デザインを手がけて下さったのは佐藤卓さん。もともとのデザインの美しさに加え、これらの環境に配慮した工夫と私どもの取り組みの姿勢も評価いただき、グッドデザイン金賞を受賞することができました。

私どもの商品を使っていただくことで、ファンデーションは不要になります。メイクする時にファンデーションを必ず塗るのは、日本人や韓国人などごく一部といわれています。ファンデーションとはいわば、本来の肌の質感を隠してしまうもの。肌は本来、隠すべきものではありません。実は、弊社の女性社員は誰もファンデーションを使っていないんですよ」

 

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左から、夜用の洗顔石鹸『サボン フォンセ』、朝用の『サボン クレール』、ボディーソープ『サボンアクア』
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美容水『ロシオン エクラ』は2013年グッドデザイン金賞を受賞。本体はガラスボトル、中味はレフィルごと詰め替える方式を採用

 

 

■「私にしかできないこと、私だからできることが、きっとある」

 

  これまでのキャリアにおいて、ほぼ一貫してマーケティング畑を歩いてきた村上さん。昨年7月にP.G.C.D.ジャパンに入社したのは「マーケティングするなら自分が本当に好きな商品を扱いたい」という気持ちが大きかった。

 

「個人的にはネット黎明期にコスメ系の掲示板を立ち上げたりと、昔からスキンケアには関心が高かったんです。それと、実は弊社の代表である野田(泰平)とは大学院の同期。彼が手がけている商品ならば、使ってみようかな。そんな気持ちがきっかけで、入社する前からP.G.C.D.の商品を個人的に愛用して、すごく気に入っていました。そして昨年、その野田が社長になり1年経ったタイミングで声をかけられた、というのが経緯です。

もともと、マーケティングは天職だという気持ちがあり、インターネットマーケティング会社のコンサルタントからスタートし、カルチュア・コンビニエンス・クラブや楽天でもマーケターとしてキャリアを積んできました。確かにこういった大手の会社のお仕事はとても刺激的で、学ぶことも多く充実した日々でした。

 

しかし、それに対して、P.G.C.D.はまだまだ有名とはいえない、そしてP.G.C.D.ジャパンは、IPOを目指している。それならば、私はこのブランドの商品が心から好きだし、私にしかできない、私だからできる理由がきっとある。

そして、東証で上場の鐘を鳴らす場に、皆と一緒に立ち会って、感動を味わいたい。そう思ったのがきっかけです。」

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プロフィール
村上 佳代

村上 佳代 むらかみ かよ

(株)P.G.C.D.Japan

1967年山形県米沢市生まれ。広告系制作会社、デジタルコンテンツ制作会社の経営を経て、2001年ネットイヤーグループ入社。戦略系ウェブマーケティングのコンサルタントを務める。
2007年に入社したカルチュア・コンビニエンス・クラブでは、ツタヤオンラインでの事業拡大戦略をはじめ、TSUTAYA事業本部にて全国のFC加盟企業と店舗を対象にしたウェブマーケティング全般を担当。
2012年楽天入社。モバイルコミュニケーション事業の事業戦略部にて、マーケティング事業全般を担当。
2013年7月、P.G.C.D.Japan(ペー・ジェー・セー・デー・ジャパン)入社。マーケティング部長兼上場準備室マネージャーを務める。

 

※ 会社、役職、年齢など、記事内容は全て取材時のものです

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