「変わる」が面白いロゴ3選

遠島 啓介 [記事一覧]

http://logostock.jp/

1972年生まれ。WEBクリエイティブディレクター、マーケター。ロゴデータベースサイト「ロゴストック」を運営。 著書に『ロゴデザインの見本帳』(エムディーエヌコーポレーション)、制作〜マーケティング・運用実績として、航空会社サイト、女性向け転職支援サイト、リサーチモニター・ポイントサイトなどなど。過去にはイシス編集学校師範も務めた。

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Vol.2
「ロゴ×マーケティングで行こう!」

 

ちょうど今、六本木の森美術館では「ラファエル前派展」をやっています。
まだ観に行けてないんですが、いろんなところで、そのポスターを目にする機会があるわけです。
「テート美術館の至宝」というコピーもついていて、そこにはイギリスのテートのロゴも載っている。

このテートのロゴが、なんかじわじわっとした感じ、とってもイイ感じなのですよね。
で、ロゴ好きの僕としては、記事にしようと思って、さっそくウェブサイトに行ってみる。

 

tate

テート:http://www.tate.org.uk

 

ん?なんか違う?
じわっとしてるんだけど、ぼかしの印象がちょっと違う。
僕の見たのはコレジャナイ・・・。

そう思いながら、何気なしにページをリロードしてみると、

tate logo2tate logo 3tate logo 4

出典:テート
http://www.tate.org.uk

 

変わった!
毎回TATEのタイプのじわっとしたにじみ具合が変わるわけです。
なるほど、見るごとにイメージは変わりつつもトータルとしての印象は保たれている
これって面白いよなぁと。

ロゴとは、自身のアイデンティティを変わらぬカタチにして伝えるもの。
でも、こうして変化することを前提にしたロゴデザインもアリでしょう。

で、変化するロゴといえば、こんなものもあります。

 

カヤックのロゴ、無限に変化する面白ロゴ 。

kayac 1

kayac 2

出典:http://www.kayac.com/news/2013/06/ci_interview

 

オールの一本を社員が自由に変えることができたり、オールの方向を3方向に変えられたり。
変化を怖がらず、むしろ積極的に変化していきたいという精神が込められているそうです。

 

そして、社員が自由に変えられるという観点では、ロフトワークのロゴも面白い!
2012年にロゴのタイプが「手書き」に変わりました。
手書きということは、それを書く人によって、印象はまったく変わります。

loftwork

出典:http://www.loftwork.jp/column/2012/20120104_logo.aspx

 

実際に名刺もこんなにバラエティ豊か!

企業ロゴ撤廃で愛が深まる!? ロフトワークの名刺はちょっと変わっています。
http://www.loftwork.jp/prblog/2013/20130306_blog40.aspx

 

ロフトワークは、いわゆるクリエイティブエージェンシー。
社員それぞれの個性を前面に出しつつ、企業としてひとつにまとまっている。

変化していて多様であることが、アイデンティティ。
ロゴというキャンバスでそれをどう表現するか。

こんな面白いロゴがどんどん増えてくるといいですね〜。

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