「秘密のメニュー」公開で新年を機にダイエットしたい人たちの心を掴んだベーカリーカフェ“Panera Bread”

ヒューレット秦泉寺 明佳 [記事一覧]

愛媛県出身。大学卒業後、広島〜東京〜アメリカと移り住んだフリーランスライター。 通訳、英会話講師など英語スキルを生かした活動も行っています。趣味は料理、ホームパーティー、水泳、ハイキング。各国のユニークな広告やTVコマーシャルのウォッチで一日を費やしてしまうことも。

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※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

読者の皆様、明けましておめでとうございます(遅ればせながら)。

 

2014年(午年)がスタートしましたね。
昨年が充実した納得の一年だっという方も、そうでない方にとっても新しい年、2014年が素敵な一年となりますように。

 

こちらスゴい★PRでも、読者の皆様に楽しんで頂けるコンテンツを、よりタイムリーにお届けしていきたいと思います。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今回お届けする話題は、米「Panera Bread/パネラブレッド」の、新春のこの時期に合わせたカスタマー参加型マーケティング企画についてです。

 

アメリカでは新年にあたり、日本で言う「新年の抱負」、「New Year Resolution」が、様々なところから聞こえてきます。ちなみに、Scranton大学の調べでは、今年の新年の抱負でポピュラーなのは、

 

1. lose weight (減量)
2. get organized (整理整頓)
3. spend less, save more (節約)

 

なのだそうです。また、イギリスのDaily Mailによると、

 

・Managing money better (お金の管理)
・Getting fit (健康的なボディに(ダイエット))
・Spending more time with friends and family (より多くの時間を家族や友人と)

 

という項目がトップリストなのだそうです。

 

米英いずれにおいても、「体重(健康)管理」と「お金の管理」は、いつの時代も変わらずトップ項目です。とりわけ、ホリデーシーズンに家族や友人とともに、「暴飲暴食」気味だった後となると、「減量・ダイエット」が至上課題と、ジム通いを加速する人も増加します。

 

そんな、「ヘルスコンシャス」になりがちな時期に合わせて、先述のベーカリーカフェチェーン「パネラブレッド」がスタートさせた企画が、「Panera Lost It! Challenge」です。「パネラブレッド」は、焼き立てパンをメインに、甘いデニッシュ類から、サンドイッチ、サラダ、スープなどのカフェメニューを揃える人気チェーン。

 

居心地の良い内装の店内、wifiサービスなども好評で、1981年の創業以来、店舗数は拡大を続け、現在では米国内に1700以上の店舗を展開しています。ちなみに、私の住む小さな町にも、昨年やっと同店が誕生し、既に人気のスポットとなっているようです。

 

※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

さて、今回のマーケティング企画、その名の通り、ホリデーシーズンに増やしてしまった体重を「Lose」=「減量」しようという、なんとも直球な企画です。

そこで、今回同社がフィーチャーしているのが、これまでは「秘密の隠しメニュー」として販売されていた、「Power Menu」のうちの2アイテム

この「Power Menu」は、2012年にNYでテストランの後、2013年に全米で提供をスタートした、店頭のメニューには表示されていない「隠しメニュー」として(ホームページには表示されている)販売されていたものです。

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※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

「Power Menu」の6アイテムは、どれも、高タンパク、低炭水化物、野菜もりだくさんなヘルシーなメニューにながら、筋力UPなどのパワーUPにももってこいな内容となっています。

この中から、今回のマーケティング企画の展開に合わせて、2つのアイテムが、店頭のメニュー上でも表示され、2014年1月1日から期間限定で通常販売されることになりました。

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※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

店頭公開された「隠しメニュー」は、「Power Chicken Hummus Bowl」と「Power Breakfast Egg White Bowl with Roasted Turkey 」の2種。

さらに、同社は、この「減量チャレンジ」をサポートするスマホ向けアプリケーションも提供。

 

ウェブやモバイルから、今回のキャンペーンに参加し、アプリをダウンロードすると、一日に消費可能なカロリー設定や、そのうちの消費済みカロリー、運動時間と消費エネルギー、減量成果などを記録・管理でき、また他の参加者の動向も見ることができるようになります。

 

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※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

ちなみに、食事で摂取したカロリーは、名前で簡単検索また、商品のバーコードスキャンなどで取り込んで記録できる仕組みで、試してみたら、お味噌汁なんかもばっちり登録できました。

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※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

そして、このチャレンジを継続させるための、「モチベーター」として、週替わりで7種類の、景品も用意されています。
(※MyPaneraメンバーであることも条件)

 

※Picture:Screenshot of Panera Bread Website

 

早速、私もジョインしてみましたが、1月3日の11時の時点で、既に登録メンバー数が5万5130人!

いやはや、同じ悩みと野望を抱く人は世に多いようで、「パネラブレッド」の狙いは的を得ていたというところでしょうか(笑)。

 

※ニュースソース

Yahoo!Voices

The Daily Meal

St.Louis Post Dispatch

USAToday

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