ピザだけじゃない。米フード業界で益々注目を集める、宅配市場。

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●宅配ピザのお株を奪え!?バーガーキングがデリバリーサービスの規模の拡大を発表。米フード業界で益々注目を集める、宅配市場。

 

 

こちらアメリカで、食事の宅配サービスと言えば、圧倒的に、「ピザ」だ。Domino's Pizza、Pizza Hut、Little Caesars、Papa John's Pizza等々、各店舗がしのぎを削っている。

カジュアルなホテルなどに泊まると、部屋に宅配ピザのメニューが置いてあったりするし、先日などは、部屋のカードキーがピザの宣伝になっていたりしもした。他にも、中華などはデリバリーを行うところもあるが、配達料金が加算されたりと、あまりメジャーではない。

 

しかし、宅配ものを頼みたいときに、常にピザが食べたいわけではない。もっと多くのバリエーションがあればと願うのが、カスタマーの心情というものだ。とりわけ、都市部では、オフィスへのランチデリバリーや、会社、友達同士のパーティーなどの場面へのデリバリーなど、注文規模の大きな宅配サービスのニーズが多くある。

 

ある筋によると、オフィス向けのランチデリバリー1回当たりの平均注文額は、134ドルにもなるのだそうだ。(談:フードコンサルタント  Steven Johnson氏)

 

さて、この新たな市場(ピザチェーン以外がこれまであまり開拓してこなかったニーズ)を新たな収入源にしようと、ピザ以外のフードサービスブランドが続々と参入してきているのが、最近のアメリカだ。マクドナルドは2005年からデリバリーをスタートさせているし、レストランチェーンのRed RobinやFuddrucker’sなども、料理の宅配サービスを行っている。

 

※Red Robbin
http://www.redrobin.com/

※Fuddrucker's
http://www.fuddruckers.com/

 

ちなみに、マクドナルドの「マックデリバリー」は、日本でも東京、神奈川、埼玉の店舗で現在利用可能となっており、今後さらなる利用可能店舗拡大が、ウェブサイト上でも公開されている。

※McDelivery
http://mcdelivery.com.ph/

写真1mac delivery web

マクドナルドを追従する形となった「バーガーキング」は、 2011年からデリバリーサービス、「BK Delivers」を開始。つい先ごろ、サンフランシスコ、ワシントンDC、ロサンゼルス、シカゴ、オークランド、サンノゼ、マイアミ、ブルックリン、ラスベガス、ニューヨークの店舗でさらにサービスを開始させた。

 

他にも、ノースカロライナ州のチャペル・ヒルで「ラップメニュー(チキンラップやビーフラップなど)」を展開するレストラン、「 [B]Ski’s 」は、学園都市である同市で、デリバリーサービス「Deliver Ski」を展開し、大成功を収めている。

※[B]Ski’s
http://www.bskis.com/

[B]SKI'S - The Wrap ★ Redefined

 

「自分たちが宅配しなければ、誰かに宅配される(誰かに市場を取られる)」

 

そんな強迫観念とも言える思いが、フード業界で広がりつつある。消費者サイドとしては、ピザ以外の選択肢も増え嬉しいところだが、地方都市までサービスが展開されるのは、まだ少し先になりそうだ。

 

※ニュースソース
Brand Eating
http://www.brandeating.com/2013/05/news-bk-delivers-expands-to-las-vegas-sacramento.html

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